Torisugariの日記: よくある、ウィルス警告、を装ったフィッシングサイト 2
つい先ほど、下記URLのフィッシングサイトに出くわしました。驚いたことに、どうも最近のフィッシングサイトは喋るらしいです。合成音声っぽいけれど、意外とイントネーションがまともで感心しました。
http://masago8.com/help/jpn/
HTMLのソースを読んでいると次のような記述があります。
<audio src="http://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/ts-jp/jpwarning.mp3" autoplay>
<p>Your browser does not support the <code>audio</code> element.</p>
</audio>
あまりの行儀の良さに思わず吹き出してしまいました。そりゃ、音声が聞こえなかった時のために、閲覧者に「お前のブラウザは古すぎるから音が出ない」と伝えるのは大切です。音声ファイルの内容は関係ありません。いかなる時であれ、この配慮を欠いてはいけないのです。
それにしても、文字の部分は日本語がどこかヘンです。
お使いのPCがマルウェアやその他の問題を経験しに感染していないされていることを確認するために、 それを強くお勧めします。
音声部分を考えると、その作成に母語と遜色ないレベルで日本語に精通している人が関わっているはずです。しかし、文字の部分は明らかにその人の校正を受けていないようなので、そのあたりに何らかのドラマが潜んでいるのかもしれません。
もとより、かくも反社会的なウェブサイトが長くネット上に存在することは望ましくありません。しかしながら、これが消えてしまうのは惜しいな、と思う気持ちがどこかにあります。とはいえ、ローカルにコピーすると電磁なんとか法が恐ろしいので余計なリスクは背負いたくありませんし、魚拓とかWeb Archiveとかで音声ごと保存してもらうのはアリなんですかね。無理やりもっともらしい理屈を考えると、2015年現在の技術力(音声の良さと機械翻訳の悪さ)を後世に伝えるマイルストーンになりうると思うのですが。
官製文書館はこういう新奇なものにてっきりだからねえ… (スコア:1)
どっかのだれか―おそらくそういう人がイノベーターなのだろう―がワールドワイドでやってくれないかなあ。
// Internet Web Archiveや魚拓が手を広げる能力があるならそれでもいいけど
かわいらしい声ですね (スコア:0)
察する所、声の主はクラウドソーシングか何かで日本にいる留学生で事情は薄々としか知らずに割のいい値段で声優役を引き受けたのではないかと。
ソースコードはどこかのサンプルを拾ってきたのでしょう。
電話を掛けさせてどうするんでしょうね。