WindVoiceの日記: ジェイコムショック、もしくはみずほショックのメモ
日記 by
WindVoice
あちこちから集めた事実らしいものをメモにしておきます。
- 2005年12月8日9:27amころ、みずほ証券のトレーダーが 上場初日のジェイコム(2462)の株を注文しようとした。
- 61万円で1株を売却、という指値注文をしようとして、 誤って1円で61万株、と入力してしまった。
- 端末には警告が出たが、警告を無視する習慣から、 トレーダーは事態を認識しないまま承認してしまった。
- 通常はストップ安、ストップ高を算出するには前日の 終値が使用されるが、この日は上場初日であるため、 寄り付きのざら場取引から算出され、値幅制限は 572,000円~772,000円となった。
- 1円の指値に対して572,000円でカラ売りとなった。
- ジェイコムの発行済み株式数は14,500株である。
- トレーダーは注文を取り消そうと数回にわたって操作 したが、取り消しできなかった。これは1円の指値に 対して、実際には値幅制限内に丸められて572,000円で 売りに出されていた(みなし注文)ため、取り消し 入力に対応する注文がみつからなかったため。
- 取り消しができないことから、反対取引に出たみずほ 証券は、注文の大半を買い戻した。しかし96,236株の 注文が売りこしとなった。取り消しに成功していれば 3,000株程度の取引に終わっただろうとの見方がある。
- 8日の場中は異常な発注を行ったのが誰であるのか 発表が無かったため、思惑から証券や銀行の株が 売られ、市場は混乱した。前日比301円30銭安と、 この日時点で2005年の3番目の下げ幅となった。
- 市場の混乱を避けるために、東証は業務規定第29条 第3号の「異常売買」を適用し、9日、11日、12日の ジェイコム株の取引を停止した。決済は13日である。
- 12日午前、日本証券クリアリング機構は、当該取引に 対して決済日である13日に、一株当たり912,000円で 「強制現金決済」(解け合い)を行うことを決定。 実際にこのとおりに決済された。
- 912,000円の根拠は、8日の終値772,000円に、仮に 12日までの取引があったとして見込まれる値上がりを 加味した、との見方がある。
- みずほ証券の損失額は、405億円程度になる。また、 みずほ証券はジェイコム株を1073株保有することに なった。ちなみにみずほ証券のホームページによると、 同証券は「2005年3月期には連結経常利益500億円を 達成」しているのだそうだ。
- 金融庁は12月中にも東証に対して業務改善命令を 出す予定。東証の社長は退陣をほのめかす発言も している。
- ジェイコム株は14日から取引再開となる見込み。 基準値は8日の終値(772,000円)となるという見方と、 解け合いの価格(912,000円)を考慮するとの見方が ある。
個人としてなにか学ぶことがあるかっていうと、仕事のときにrm(1)コマンドに慎重になるのと同じように、株式の注文も指差し確認しましょうね、ということと、異常事態が起こったときというのはいろいろ特殊なルールが適用されて、素人の想像のつかない方法で事態が収拾されるものだから、火を噴いたところを見かけたからといって素人がうかつに手を出すもんじゃないな、どうなるかわかったもんじゃないな、ということでしょうか。
ああ、あと、表のストーリーを眺めていても思うけど、わけのわからないことを言って取らぬタヌキのなんとかをしている人が、多数とは言わないまでも確実にいるのだということと、うっかり火事場に手を突っ込むとあっちこっちから恨まれたりやっかみを受けることになるから、やっぱり静観を決め込むのが無難な生き方であるらしいことですね。
今後も東証やみずほ証券や富士通は、責任の所在を協議したり、訴訟にあう可能性があったり、金融庁からの業務改善命令の可能性があったりと、心の休まる日はまだまだ先のようです。
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