YoRの日記: 思いついた話。近未来にて 1
日記 by
YoR
俺は役所の端末の前にいる。その近くには俺の依頼主がおり、ことが起こるのを待っている。
実のところ俺は札付きだ。身元がわかれば政府に属する怖いお兄さん(お姉さんかも)がすっ飛んでくる。そんな俺が役所の端末を使えばどうなるか…
俺はゲスト権限でログインし、観光名所を検索して近くの公園の場所を確認した。方向を確認してそっちに向かう。
「あの、つかぬ事をお聞きしますが。」
速い速い。さっそくこうなるね。普段着だがちょっとガタイの良い親切そうなお兄さんだ。周りの人がおびえたらメディアの良いネタだからね。目立たないに限る。
俺とお兄さんはいくらか言葉を交わしたが、最後にお兄さんは俺についてくるように言った。俺はちょっとぶぜんとした表情でついていく、と
「ちょっといいかな。」
お兄さんに声をかける人がいる。俺の依頼主だ。懐からさっとプリントアウトを取り出し、道を聞くみたいに広げて見せる。
「ご覧の通り、現在の国際条例では、いかなる人物も公共端末では承認を得ずに身元を調べてはならない、となってます。」
ぎょっ、という顔でお兄さんは依頼主をにらむ。
「ゲスト権限では身元確認の承認はあってはならないとなってますね。おやおや、どうやらこの国では条約が守られていないようだ。ちょっとお話を聞きたいので…」
正直これでいいのか俺にはよくわからない。プライバシーと防犯技術はまだしばらくせめぎ合うのだろう。
政府専用端末~(ドラえもん風) (スコア:0)
お兄さん「実は私が持っているこの機械は政府専用端末なのですが、この機械の照会結果によるとあなたは~」