YuiTadの日記: 実在のホビット族は非遺伝子的に進化?
俗称というか「ホビット・サピエンス」とあだ名されるホモ属は、2003年に、南アジアのフローレンス島でみつかった。
このことから、ホモ・フロレンシシスと命名されている。
生息地域とみられる一帯からは9万4千年から1万3千年前の旧石器が発見されており、また、化石そのものの中には1万8千年前と推定されるものがある。
小さな体、小さな脳容積ではあるが、知能は原生人類とたいしき変わらなかったと推測されている。つまり、ここから「ホビット」という愛称が生まれた。
年代から推定されるように、ホモ・サピエンスと同時代のホモ属、知的霊長類であり、広域的には共存していたと思われる。
では、両者の系統的関係はどのようなものか。
インドシナ、スマトラ、マラヤ群島という地域的特性からして、この次期、ポリネシア、ニューギニア、オーストリアに至る海進海退が繰り返されたのは知られること。
この海進により、ホモ・フローレシシスは孤立(アイソレーション)し、特異な体型を定着させたのではないか?
しかし、その変異(系統分岐?)はどのくらいのスピードで進んだのか? また、「系統分岐」ではなく、あくまで、ホモ・サピエンスの変種(ヴァリアント)の域にとどまったのではないか?
論争がおこった。
考古学的な、ただし、まだまだ数少ない証拠によれば、その変異の速度は数世代とも解釈できる。
しかも、ホビット属は地理的にも安定に隔離されていたこともあり、かなり長い間、種(亜種)としてのアイデンティティーを保った。
分岐した独立の属であり、その分岐は急速に進んだのか?
いや、もうひとつの可能性もある。外的要因により、「設計図」としての遺伝子以外の要因--発生・生長(「成長」ではなく器官分化のこと)などにより、形や機能の異なった成体が生じるエピジェネティクスという現象だ。
エピジェネティクスそのものは別に珍しいことではないが、同様のエピジェネティクスが、継代するなら、つまり、代を超えるなら、これは広い意味での「遺伝」、遺伝子そのものによらない「遺伝」と呼ぶことができる。
これは、われわれの知っている進化のイメージにかなりの変革をもたらすことになる。
この題材を扱った最新のSFがある。
林譲次の『進化の設計者』(早川書房)だ。
いつものくせで、情報テンコモリ。本来、テーマ的にはコアになるはずの、ホビット族が、「インテリジェリント・デザイン・カルト」との対決のための小道具にとどまるなど不満は残るが、そのコンクさは読み込めば読み込むほど面白い。なにしろ、指の代りにツメ(ただし5本)を装備した潜水モビルスーツが登場してるくらいだ。
だが、エピジェネティクスを想定しなくとも、旧来の遺伝学で、ホモ・フローレンシスの突然の出現を説明できるのではないか?
進化科学の分野で、今、ホットな論争が続いている。
米「サイエンス」誌2007年 9月 21日に掲載された
ヒントは手首に:「ホビット」の骨から新種発見か?
It's in the Wrist: "Hobbit" Bones Suggest a New Species
は、手根骨3つの分析から、この骨が原始的なものであり、形もヒトやネアンデルタール人のものとは異なっている。
現世人類との類縁性については、
Science/AAAS | Science Magazine Search Results
"Science Magazine Search Results"
http://www.sciencemag.org/cgi/search?src=hw&site_area=sci&fulltext=Homo+floresiensis&search_submit.x=10&search_submit.y=7&search_submit=go
あたりからさぐってね。
? ネタがわからない?
1つめのツボ。時として、新人類(ホビット)のような亜種は数世代で生まれる。
2つめのツボ。住んでるところはつがっていても、人間とホビットはかなり長い間共在していた。
そおゆうこと。
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