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YuiTadの日記: テクノバーン:偵察衛星北米落下説は無知無恥誤訳

日記 by YuiTad

 またもや、ウソ記事のテクノバーンです。mixiとマルチポストです。

        北米航空宇宙防衛司令部、制御不能のスパイ衛星は北米大陸に落下の見通し - Technobahn
        【Technobahn 2008/1/30 15:39】北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)のルノー司令官は29日、米国防総省で行われた記者会見で制御不能に陥り、近く地球に落下すると報じられている米国の大型スパイ衛星に付いて触れて、制御不能に陥った衛星が「NROL-21/USA-193」である事実を認めた上で、NROL-21は2月末から3月にかけて北米大陸に墜落するとの見解を示した。"

 この手の記事に関して、テクノバーンだけはそのまま信じてはいけない。
 妙に記事の拾いどころはいけるのに、これに反して、無知、無学力にもとづく誤訳、妄想訳が異様に多いのである。
 しかも、権利の関係で、ニュースソースは明かさなかったりするので始末におえない。
 もしかして、こっちがつかんでない新データが隠されているのではと、ひいこらいいながら、テクノバーンがぱくったネタモトを探してみると、結局、失望させられるれることが多い。いや、そんなんばっか。

 で、今回はどうかというと、はい、ありました。

        New York Post, Thursday, January 31, 2008
        Last Update: 02:05 PM EST
        AF General: Spy Satellite Could Hit US
        By LOLITA C. BALDOR
        Associated Press Writer
        AP Photo
        AP Photo/Haraz N. Ghanbari
        WASHINGTON (AP)
        Air Force Gen. Gene Renuart, who heads of U.S. Northern Command, told The Associated Press on Tuesday that the size of the satellite suggests that some number of pieces will not burn up as the orbiting vehicle re-enters the Earth's atmosphere and will hit the ground.

 なるほど。
 APの記者がインタヴューしたものだから、ネタモト、明らかにしてないのね。
 おまけに、APのカメラマン撮った写真、無断転載かよと思ったら、微妙に違う。テクノバーンてば、同じ人物の、いかにもインタヴュー受けてるって感じの、ダウンロード利用できる過去の写真、それも、去年の3月のやつを使ってやがる。
 海外報道商売の裏まで知ってなければできないようなこすっからい、ある意味プロの手管をここまで知っていながら、じゃあ、なんでまた、以下に述べるような誤訳をやらかすのでありましょうか?、
 話をもどして、
 >NROL-21は2月末から3月にかけて北米大陸に墜落する
 なる、そもそも物理的に不可能な、落下地点予測、責任ある軍のトップがするわけないんで、該当箇所にあたると、

        As it looks like it might re-enter into the North American area," then the U.S. military along with the Homeland Security Department and the Federal Emergency Management Agency will either have to deal with the impact or assist Canadian or Mexican authorities.

 はい、はい、中学英語レヴェルの誤訳ね。
誤:北米大陸に墜落する
正:北米地域に墜落する可能性もあり、その場合は、国土安全保障省と連邦緊急管理庁とが<領土内なら>衝突事態に直接対処するか、カナダやメキシコの担当省庁に協力することになる。
 意味ぜんぜん違うじゃないか。
 日本でおきたらどうなるかは、平成「ガメラ」第2部を参考のこと。
 いや、まじな話、旧ソ連の原子炉つきレーダー衛星が落下したときには、自衛隊の対CBR戦担当部隊が待機にあたったくらいなのよ。結局、この時はカナダに落ちたけどね。
 また、この論調からすると、記者もGene Renuart司令官(「ルノー」って発音するか、この名前?)も、ロシアや中国が落下した衛星を、ってゆうかその一部を回収することねらってるかもって、とりわけ、プラウダのニュースを意識してるんじゃないかあ。
 いや、mixiのコミュ、完全公開の「戦うコンピュータと軍用 IT、RMA」で教えてもらったネタなんだけど、

        Russia may fowl US spy satellite when it falls down - Pravda.Ru
        Russian and Chinese military space agencies are closely watching the falling US spy satellite. According to international think tanks these agencies are eager to grab the satellite in almost free fall. Americans are determined not to allow that.

 ってゆうか、これこそ、海外軍事ネタの東スポたるテクノバーンにこそふさわしいネタ。ついでに、
「米スパイ衛星、ロシア・中国が空中回収をねらう!」
 とかふいちゃえばいいのに、本当、
 無知って致命的です。

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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人

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