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YuiTadの日記: テクノバーンがまたやってくれました 1

日記 by YuiTad

世界最大の自画像、スウェーデン人アーティストがGPSを使って制作 【Technobahn 2008/5/27 13:24】

GPSによる「世界最大の一筆描き」は壮大な嘘 | WIRED VISION2008年5月28日(原文 May 27, 2008 | 1:39:23 PM 同日UPDATE)Dylan Tweney

Technobahn(誤報)
画像はスウェーデン人アーティスト、エリック・ノルデナンカール(Erik Nordenankar)さんがGPSを使って描いた「世界最大の自画像(Biggest Drawing in the World)」。
 GSPレシーバーが入った専用ケース(画像下)を大手輸送会社、DHLの飛行機に積み込み。その飛行機をノルデナンカールさんが作成した飛行指示書の通りに世界一周飛行をしてもらうことによって実現したというものとなる。
 帰ってきたGPSレシーバーには飛行機が辿った空路が記録されていることとなるため、そのデータをパソコン上でプロットすることでできたのがこの自画像となる。
 もちろん、これはそう容易いことではない。ノルデナンカールさんホームページにはその際に作成した飛行指示書までもが公開されている。
 この世界最大の自画像、もちろん、DHLの協力があったから実現したことは言うまでもない。

WIRED VISION(正しい報道
スウェーデンのアーティストErik Nordenenkar氏が、「世界最大の絵画」を描いたと主張している。
問題は、ブリーフケースがDHL社の飛行機の貨物室に消えていくところを映したビデオや、最終的な領収書の山を示した写真があるにもかかわらず、このプロジェクトがニセ物であることがほぼ確実であることだ。
DHL社は、緯度や経度で指定された場所への配送は行なっていない。
たとえ緯度と経度が指定されていたとしても、「着陸せずにインド洋で数回ループを描いて飛行する」ことを、DHL社が妥当な配送要求と見なすとは考えにくい。
飛行機のアルミニウムで覆われた機体の内部からはGPS信号を発信できない。
サイトで述べられている「長時間対応のトラックログとバッテリー稼働時間」[同氏が特別に開発したというGPS機器の機能]に関する詳細が、怪しいほどすっぽり抜け落ちている。
つまり、これはでたらめだと断言しよう。
更新:そう、やはりこれはニセ物だった。
Nordenenkar氏はウェブページの末尾に「この作品はフィクションです。DHL社はGPSを運搬しませんでした」という注記を付けた。DHL社も、大学でのプロジェクトという触れ込みだったので同氏に倉庫での撮影は許可したがそれ以外は撮影させていないと述べたと報道されている。

 テクノバーンは見事にだまされたわけだが、WIREDなどの報道をクロスチェックしてたら、確実に防げたはず。
 要するに、テクノロジカルなトピックの真偽を見分ける力、ちょっとあやしいぞと思える力が皆無なのだ。

 日本時間5月28日午後2時35分現在、テクノバーンの該当記事への訂正はいまだにおこなわれていない。

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