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NASA

acountnameの日記: 悲願!? 冥王星をもう一度惑星の地位に 1

日記 by acountname

NASAの天文学者Alan Stern、ニューホライゾンズ観測チームのリーダーの元には大量の請願が毎日届く。「冥王星を惑星に戻して」

冥王星が惑星の地位から降ろされたのは定義が変わったからだ。
・太陽のまわりを巡る天体であり
・自身の重力により十分に丸くなっており
・自身の軌道上から他の天体を排除していること

Stern氏はこの定義が変なのだという。
だいたい、この定義では太陽に限定しているし、軌道上の他の天体を排除って厳密に言ったら太陽系には惑星が無いことになるよ(彗星もデブリも排除してないじゃん)と。
で、彼の人は新しい‘惑星’の定義を考えてみた。
"A planet is a sub-stellar mass body that has never undergone nuclear fusion and that has sufficient self-gravitation to assume a spheroidal shape adequately described by a triaxial ellipsoid regardless of its orbital parameters."
“惑星とは核融合を起こさない小さな天体で、その軌道パラメータによらず、自身の重力で三軸楕円体的に球形になっているものを言う”

……ということで、なんとか冥王星を復権させることはできそうなんだが、この定義だとちょっとばかり大きなお友達をたーーくさん連れてくることになる。
冥王星より大きいと言われるエリスや、近いところでセレスはもちろんのこと、「衛星」という概念も上記の定義には含まれないから地球の月だって惑星に分類される。ということで太陽系には軽く100個以上も惑星が増えることになる。

例によって4月1日に発表するつもりが、気がはやって2月20日ごろに発表しちゃったに違いない。

A GEOPHYSICAL PLANET DEFINITION.(提案書)
NASA Scientists Have Proposed a New Definition of Planets, and Pluto Could Soon Be Back
Sad About Pluto? How about 110 Planets in the Solar System Instead?
NASA Scientists Have a Plan to Make Pluto a Planet Again

--13:03 提案書のリンクを追加

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • うろおぼえだけど
    ・太陽のまわり : 現状の太陽系の惑星のための定義で、他恒星系については言及を避けるだけ(すくなくとも論議になった時の意図として)
    ・自身の重力により十分に丸く : これはあんまり論議はない(楕円体もあるけど、おおよそ合意されてるレベルか)
    ・自身の軌道上から他の天体を排除 : 質量の比と重力的な従属関係が明確になるし、デブリレベルでも同じ(というか対象外な天体か)、みたいな話だったような。そうでなくても同じ軌道で上記2つを満しているってことはいまんとこない(冥王星-カロンくらい?)
    とかだったような

    この方として納得はしにくいんだろうけど、実際妥当だとは思うんだよね(慣用用語としての惑星を現実的運用に合せるの意味でも)

    --
    M-FalconSky (暑いか寒い)
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「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」

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