airheadの日記: memo: Fmaj7-G7-Em7-Am (3)
後方3つの頭にさらに [C, F] を加えると、[C, F] - G7[B, F] - Em7[B, E] - Am[C, E]と4パターンそろった踏台昇降のような動きになる。唐突に不協和が現れるのではなく無視なく導き、それを利用して短調に解決することになる。この [C, F] を持つダイアトニックコードにはF(maj7) [F, A, C(, E)] およびDm7 [D, F, A, C] があるが、これらを弾き較べてみよう。
Fmaj7 G7 Em7 Am
F
Dm7
E 7 1 5
D 1 5 7
C 5 5 7 3
B 3 5
A 3 3 5 1
G 1 3
F 1 1 3 7
E 1 5
Dm7を入れた場合、Dm7-G7と周期を跨ぐAm-Dm7という完全五度下降が新たにできて繋がりはよい。だが、完全五度下降がEm7-Am-Dm7-G7と続いてAmで止まらず、Amの終止感を薄めることにもなってしまう。G7を除けばマイナーコード一辺倒のうえに起伏が均され、かなり地味な印象だ。
一方のF(maj7)を入れた場合、直前周期のAmからの場面転換が鮮烈で、メリハリのある印象を受ける。なにしろ短調の「結」から長調の「転」だ。E音を加えたFmaj7はAmをそっくり内包していることで唐突さを抑えつつも、鮮烈さは失っていない。むしろこのE音によって、Fをそっくり内包しているDm7との違い、ひいてはAmでの終止感が明確になっている。
これでFmaj7-G7-Em7-Amと4つそろって、王道進行の完成だ。もちろん、仮にある曲でトライアドに置き換えてF-G-Em-Amとなっていてもそれぞれのコードの役割を匂わせることはでき、そうした使用例が否定されるものではない。だが、こうして注意深く見ていくと端々に最適化ともいえる工夫が垣間見れて面白い。
Fmaj7 G7 Em7 Am
E 7 1 5
D 5 7
C 5 3
B 3 5
A 3 1
G 1 3
F 1 7
E 1 5
長調と短調とが同居しているが、どちらに解決するのかが曖昧な「どっちつかずの」進行ではない。Fmaj7, G7, Em7が分担してAmの終止感を支えていて、進行全体で流れを作っている。長調から短調へと渡り歩くことにより色彩豊かで、むしろ両者の「いいとこ取り」ようにも思える。スローテンポでは長調から短調へのゆるやかな解決がグラデーションのような印象を、アップテンポでは長調と短調とが程よく交錯してジェットコースターのような印象を与えるだろう。
(続く。あと一回ぐらい)
memo: Fmaj7-G7-Em7-Am (3) More ログイン