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42261 journal

airheadの日記: memo: Fmaj7-G7-Em7-Am (4)

日記 by airhead

とりあえず今エントリで終了。王道進行そのものではなく、その派生を考えてみる(使用例の作曲者が意図して書いたかは不明だが、王道進行派生と見て解釈を加える)。

王道進行の先頭を検討する過程で、Dm7にすると完全五度下降が続いてAmで止まずに終止感を薄めるしまうことについて触れた。王道進行とDm7版の進行を連結させてFmaj7-G7-Em7-Am7 - Dm7-G7-Em7-Amとするならまとまりも良く有用に思われるが、その途中のDm7までで留めるとなると使いにくそうに思える。

そのFmaj7-G7-Em7-Am7-Dm7を組み入れたような進行があった。Totoの『Hold The Line』だ。同曲を調記号(♯および♭)の付かないように移調すると、ヴァースはDm7を中心に動く進行になっている(下記コード譜a)。Dm7に向かうEm7-E♭m7は、Dに向かうツーファイブ進行Em7-A7の代理Em7-E♭7からの派生だろう。

このヴァースが進むとそれまでの進行を発展させ、進行後半をFmaj7-G7-Em7-E♭m7-Dm7としている(b)。これは王道進行のAm7 (Am) をE♭m7で代理して、末尾にDm7を加えたものだ。もともとの進行(a)にあったAm7までFmaj7-G7で上書きされているのが面白い。Dm7を強調するため、あえてAm7を空過しているかのようだ。

verse a
| Dm7     | Em7     | Am7     | Am7 Em7 E♭m7 | (Dm7 ...)

verse b
| Dm7     | Em7     | Fmaj7   | G7  Em7 E♭m7 | (Dm7 ...)
                      Fmaj7     G7  Em7 Am7      Dm7

Cyndi Lauperの『Time After Time』は結局はCで終止する長調の曲ではあるが、短調への終止をほのめかすために王道進行の一部を取り入れているようにも解釈できる。イントロでは、Amに向かわず(Cを内包する)F9で弱く終止する。ヴァース後半で現れる進行ではF-G-Emを繰り返して結局Fとなる。

特にヴァース後半は散々じらした挙句に終盤を打ち切るように次の展開へとなだれ込むが、その先はCへの弱い終止を繰り返すヴァース前半、もしくはGから巡ってしっかりCに終止する印象的なコーラス[*]となっている。ここではあえて「どっちつかず」のままにしておいて次展開の効果を高める引き立て役になっているように思える。

[*] The Beatlesの『Let It Be』やBob Marleyの『No Woman No Cry』など非常に多くの曲で用いられている、カノン進行のダイジェスト版のような進行C-G-Am-Fがあるが、『Time After Time』ではそれを1/4周期ずらした形で用いている。

intro
| F       | G       | Em      | F9      |

verse b
| F   G   | Em  F   | G       | Em      |
| F   G   | Em  F   | F       |

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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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