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200923 journal

aitoの日記: 情報処理学会3月10日メモ

日記 by aito

○午前

・エレキギターにおける演奏情報の特徴抽出(関西学院大)
ピアノでやっていた表情付けのギター版。MIDIの演奏を元に、特定のギタリストの演奏テクのまねをする。まだまだ。

・音程変化に基づく歌詞中の音符区間検出(徳島大)
もと先生の学生さん。対数周波数スペクトルの相互相関関数に基づく音程変化位置の検出なのだが、説明がよくわからなかった。ちなみに、そのあともと先生と昼飯を食ったときに説明してもらい、理解した。

・GMMに基づいた楽曲特徴と感性情報の対応関係のモデル化(名工大)
酒向先生のところ。GMMによる声質変換と同じアプローチで、音響特徴と感性特徴ベクトルを対応づける。テンポに関する音響特徴を加えてみたが、いまいちだった。個人的感想としては、変換方法(区分線形、GMM、NN、などなど)がそれほど重要なんだろうかという気もする。そもそも感性情報ベクトルがいい加減なんだし。

・調波GMMとWienerフィルタに基づく音楽音響信号の残響抑圧(京大)
奥乃研。NTTのメンバーも連名なので残響抑圧チームとしては最強か。GMMで調波構造を推定し、それを信号だと思ってWienerフィルタにより雑音を抑圧する。おもしろい方法。

・調波非調波GMMに基づくMIDI演奏音響信号に対する音色・演奏表情操作(京大)
前の発表の安良岡さんが続けて発表。MIDIから合成した音信号に、実際の信号から推定した「味」の部分を加えて表情付けをする。ギターの「鳴き」とかがある程度再現できる。この発表に学生奨励賞をあげた。

・実時間演奏データと楽譜情報との対応システム(筑波大)
MIDI演奏データとMusicXML楽譜データの対応付け。方法自体は新しくなくて、システムを作りましたという報告。評価がいまいち。

・音声認識を用いた歌声追尾歌詞表示システム(法政大)
伊藤克亘先生の学生さんだが、No show。日本では珍しい。

○午後
・音楽特性を反映した自己組織化マップによる音楽プレイリストの作成(はこだて未来大)
音響特徴をもとにSOMで音楽の2次元マップを作り、その上の巡回閉路をプレイリストとする。閉路をデザインするのに、評価関数を決めて、simulated annealingを使っていたが、そこまでする必要があるのか疑問。最適化技法ありきの研究のような気がする。

・アーティストネットワークを用いたインディーズアーティスト推薦システムの提案(電通大)
SNSでのアーティスト間の「おともだち」関係によって推薦をしようという提案。聞いているときには懐疑的だったが、後から考えたらそれもありかなと思った。しかしそうすると、SpySEEとかGooラボの「ひとつなぎ」とどこが違うの、という気もする。

・Sound design support tools for pre-production phase in visual content production(東京工科大)
ドラマとかアニメなどの映像コンテンツを作る時に、シーンとサウンドのタイムラインとかを管理するシステムの提案。従来の(研究レベルの)プロダクションと比べて何がよいのかよくわからなかった。

・純正律音楽リアルタイム演奏システムの開発(福井大)
MIDIで和音を弾くと純正律の音にしてくれるシステム。和音しか意味がないのと、同じ音のキーを押しても文脈によって出る音が変わるのはどうなんだろう。できあがったものを聞いてみないと何とも。

・空間における手の動きを入力とする電子楽器の制作(尚美学園大)
手の肌色を検出し、その位置によって音を出す楽器。ステレオビジョンで奥行きも検出する。まともな音楽演奏はたぶん不可能。無理して楽器とか言わなければいいのになあ。

・演奏音全体からのフィードバックを有する即興演奏システム(早大)
人間とコンピュータが掛け合い演奏をするシステム。従来は「両方同じように演奏」か「双方が交互に演奏」だけだったのが、各種のキューによってモードを自動的にスイッチする。人間同士の掛け合いの場合に、演奏音だけでそれが可能なのか聞いてみたかったが、時間が無かった。この次の発表のように、人間同士の掛け合いではアイコンタクトとかボディーランゲージとかが効いてるよねえ。

・Robot musical accompaniment: Real-time synchronization using Visual Cue Recognition (京大)
奥乃研。フルート合奏の演奏開始・終了などの合図となっている、フルートを上下に動かす動作を自動検出する。ハフ変換でフルートの直線を検出して、その傾きの変動を使う。ここまでやるなら、将来的にはロボットがそれに呼応して微妙に動くところまでやってほしいものだ。

・複数自由度を用いて音高特性モデルに基づく音高制御を行うテルミン演奏ロボットの開発(京大)
奥乃研。去年11月のMUSのポスターで聞いたのと基本的には同じ話。わざわざPrometを使ってテルミン演奏をする大げさ感がこの研究の味だと思うなあ。この発表が午後の学生奨励賞。

こうやって並べると、奥乃研の発表は頭二つぐらい抜けている感じ。良いことではあるのだが、奨励賞がからんだりすると他の発表者はちょっとかわいそうかなと思った。

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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー

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