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日記

aitoの日記: 2017/2/28 音楽情報科学研究会2日目

日記 by aito

2月28日(火)

■音楽音響分析[9:00-10:30]
(10)ソプラノ歌手の歌声における母音知覚—基本周波数および声楽経験の影響—
   遠藤 希美,川原 繁人,皆川 泰代
音声の基本周波数が高くなると母音の聴き取りは悪くなるが、それに聴取者の声楽経験がどう関係するのかを調べた。440Hzと880Hzでは880Hzのほうが聴き取りは悪いが、声楽経験の有無による効果はまちまち。声楽経験がある方が反応時間は長い。

(11)ニューラルネットワークによる楽器の音色の識別
   山田 雅之,守田 了
楽器音のスペクトルから基本周波数を求め、基本周波数成分と倍音成分とのパワー比を4ビットに量子化した2進パターンを入力としてNNを学習。使用データは少ない。なんでこんな方法を使うのか理解できない。

(12)歌声の習熟度に関連する周波数特性に基づく音響特徴量の特定個人の長期的変化
   吉田 祥,香山 瑞恵,池田 京子,山下 泰樹,伊東 一典,浅沼 和志
声楽練習の習熟度の客観評価指標を得るのが目標。主にsinger's formantに注目していて、singer's formant関連の周波数帯域のパワー比(SFR)、LPC分析した時のsinger's formant相当のピークのQ値、および2凸(2次LPCで1番目と2番目の谷と山のレベル差)を使う。指導前の歌声と指導1年後の歌声、およびプロの通常及び初心者っぽい音声を使って比較。

(13)コード進行に注目したJ-POP音楽の可視化
   上原 美咲,伊藤 貴之,高塚 正浩
楽曲検索を目的とした楽曲の可視化。楽曲間の類似度(MIRtoolboxを利用)に基づいて楽曲を2次元で表示したものと、楽曲の属性(作曲者、コード進行など)をGeodesicSOMで2次元で表現したものの2面を使う。コード進行はWebサイトから取得。評価が難しい研究だと思うが、がんばって有効性を評価している。

■音楽制作[10:40-11:50]
(14)欧露ツアー2016報告
   長嶋 洋一
長嶋先生のヨーロッパ漫遊記。
Tempora international meeting 2016(ボルドー)。ラズパイを使った手作り楽器のパフォーマンスなど。
ICMC2016(ユトレヒト)。
エカテリンブルグでの講演→列車で25時間→モスクワで講演。
ICEC2016(ウィーン)。

(15)WebRTCを用いたDAW用遠隔指導支援システムの開発
   野原 祐一,辻 靖彦
イントロの途中でPCが電池切れで落ちるというハプニング。内容はDAW利用の遠隔指導。WebRTC(ビデオチャットのW3C規格)を利用する。SkypeやTeamViewerではオーディオコーデックが低品質すぎて使えないので、ブラウザベースでシステムを自作。

(16)原曲スコアの音楽特徴量に基づくピアノアレンジ
   高森 啓史,佐藤 晴紀,中塚 貴之,森島 繁生
楽曲の自動ピアノアレンジ譜面生成。メロディーライン、リズム、コード進行を原曲と同じにしながら、音域を広くとって音の厚みを考慮したアレンジを行う。原曲スコアを一度音楽特徴量(メロディ、リズム、厚み)に変換してからピアノ譜を生成する。右手パートはメロディラインに適宜和音を加え、左手パートはコードに合わせて伴奏データベースから選択する。

■音楽自動生成[13:00-14:30]
(17)動画特徴量からの印象推定に基づく動画BGMの自動素材選出
   清水 柚里奈,菅野 沙也,伊藤 貴之,嵯峨山 茂樹,高塚 正浩
ワンシーンの動画に対して適切なBGMを自動生成する。動画から特徴量を取り出し、そこから事前に用意したBGM素材(コード進行等)を選んで楽曲を生成する。特徴量としては、動画の低水準特徴からからSOMを使って生成した印象値、メタデータのword2vecから生成した印象値などを使う。動画から推定した印象値に最も近い音色とコード進行を選び、動画の長さにあったテンポで曲を生成する。動画の動きについては、画面全体の動きではなく対象の動きだけを使った方が高評価。

(18)2階マルコフ過程を用いたHMMによるコード付与手法の提案
   森 篤史,新井 イスマイル
HMMを使ったコード付与は、状態をコード、出力ベクトルを小節内の音の長さの総和として、与えられたメロディに対してビタビアルゴリズムで状態列(コード列)を決定する。これに対して提案法では、2コード前まで考慮するために2次のマルコフモデル(2つのコードの組み合わせを状態とする)を使う。人間が付与したコードよりは主観評価値が低いが、評価者にとって初見の曲だけで評価すると人手と同程度の品質。

(19)秩序と混沌の度合いを考慮したメロディー生成に対する数理計画法の適用
   村上 智之,森口 聡子
数理的な方法によってメロディ生成を行うのだが(行列不等式を解いて、どの音が使われるか調べる)、よくわからなかった。単純な方法では一定のメロディが生成されてしまうので、出力がほどほどカオティックになるようにする(?)。

(20)予測変換のアイデアを用いた作曲支援システムの提案
   山下 峻,藍 圭介,エバンズ ベンジャミン,棟方 渚,小野 哲雄
途中までメロディを作曲した時に、それに続くメロディ候補を提示してくれるシステム。POBoxの考え方と同じ。あらかじめ2小節の相対化されたメロディの組のデータベースを保持しておき、入力メロディと最も類似したものをデータベースからとってきて後続メロディを提示する。

■音楽練習支援[14:40-16:10]
(21)楽譜簡略化と自動補完伴奏によるピアノ演奏練習支援システム
   福田 翼,中村 栄太,糸山 克寿,吉井 和佳
ピアノ練習のために、既存の楽譜を簡略化して音符を減らす。同時に、演奏した時に簡略化前の音を自動的に保管して流す。簡略化はルールベース。演奏時の音符の補完は自動伴奏システムEurydiceを使う。さらに、これまでの演奏者の演奏データ(どのようなところでどういうミスをしたか)によって、どの程度の簡略化をするかを自動的に決定する。演奏誤り予測の交差検定による性能は0.52。

(22)モバイル端末のブラウザ間で実現する即興的音楽演奏の教育支援アプリケーション
   横山 裕,岩井 将行
ブラウザベースの簡単なキーボード。PCに音源、タブレットにキーボードを表示して連携することができる。また、スケールを設定すると特定の鍵盤だけを有効にすることができて、どれを押してもそれなりの演奏になるようにできる。教育支援というのは言い過ぎのように思うが。

(23)最適な多視点カメラワークを自動生成する遠隔ピアノレッスン支援システムの設計と実装
   松井 遼太,竹川 佳成,平田 圭二
対面環境でのピアノレッスンに近い環境を目指した遠隔ピアノレッスンシステム。鍵盤共有、楽譜共有、学習者の映像の送信などの機能がある。演奏者を7台のカメラで撮影しているが、現在の演奏・過去のミスタッチ・楽曲構造などを考慮して最適なカメラワークを自動的に行う。最適視点予測はNNによる。正解率は68%。

(24)Strummer:インタラクティブなギターコード練習システム
   有賀 竣哉,後藤 真孝,矢谷 浩司
ギターコードの「重要性」「練習すべき優先度」を定め、それが低いコードからなる曲が練習できるシステム。Chord Primariness(CP)はコードを押さえる難しさと出現頻度からなる指標(簡単で頻出するコードが重要)。また、コード遷移の難しさを推定するモデル(線形回帰)を学習。また、Song Primariness(SP)は、コードの難易度を考慮した時の楽曲の「練習すべき優先度」を表す。これをもとに、練習システムStrummerを作成した。SPに基づいて練習曲を提示し、実際にギターを弾いた音からコードの正しさを判定する。

■楽曲検索・推薦[16:20-17:30]
(25)音響特徴と歌詞に基づく楽曲検索システム
   金津 達也,大坪 正和,吉田 香
歌詞特徴と音響特徴の重要度を変えられる楽曲検索。音響特徴はMFCCで、16個のクラスタを作って、曲間の距離はEMD。歌詞特徴量はLDAで距離は対象KL divergence。実験の結果、MFCCのみの結果よりも提案システムの方が適合率が低かった(LDAによる検索精度が低いため)。

(26)機械学習を利用したDTM音色検索フィルタの提案と音色づくり支援システムへの適用
   齋藤 創,大場 みち子
感性語を使った音色の検索で、人によって異なる感性語から同じ音色を検索できるように、感性語から音響特徴量への写像を機械学習によって求める。SVMとアドホックな変換式を使う。

(27)複数ユーザー間での楽曲推薦を実現するミュージックプレイヤー:楽曲類似度の導入と有効性の検証
   鈴木 潤一,北原 鉄朗
複数人がそれぞれデバイス内に持っている楽曲データを推薦するシステム。自分のデバイスについては再生回数をもとに期待度を計算する。他人のデバイスについては、すでに期待度が計算されている楽曲との音響類似度に基づいて期待度を計算する。また、last.fmによるアーティスト類似度も利用する。

この後、北原主査の退任あいさつとセレモニー。

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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

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