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日記

aitoの日記: 5/22-23 EMM&IT研究会@米沢まとめ

日記 by aito

5/22-23 EMM&IT研究会@米沢

5/22(月)

(1) JavaScript難読化手法jjencodeを用いたプログラムへのデータ埋め込みの一方法(京大)
日置先生。JavaScriptを難読化し、その難読化過程に情報を埋める。難読化ツールとしてjjencodeを使う。jjencodeはJavaScriptのコードを非英数字のみに変換する方法。難読化の過程に冗長性があるので、そこに情報を埋める。jjencodeの仕組みの解説があったが、これはトリッキーだ。情報の埋め込みは、文字生成の方法(型変換を使う、文字リテラル(8進数、16進数、ユニコード)、変数を使う)の冗長性を利用する。この方法により、1文字が24倍ぐらいになる。データ埋め込み率2%(スクリプトの2%程度を埋め込みに使える)。

(2)RANSACアルゴリズムを用いた特徴点マッチングに基づく電子透かし検出法(電通大)
画像電子透かしの透かし埋め込み領域抽出のための特徴点検出。幾何変換攻撃への耐性を上げるのが目的。SIFTで原画像と埋め込み画像から特徴点を抽出し、RANSACで対応点を求め、そこから埋め込み画像を現画像に戻す射影変換を推定して画像をもとに戻す。対応点検出と画像補正としてはスタンダードな方法に見える。埋め込みはDCT係数だが、結構荒っぽい方法に見える。

(3) PDFファイルの内部構造を考慮した大容量電子透かし法(岡山大)
栗山先生のところ。単語を構成する文字間の間隔系列をベクトルだと思って信号処理的な手法により情報を埋める。ベクトルをランダムに置換し(置換パターンが鍵になる)、置換後のベクトルをDCTして周波数領域に情報を埋め込む。埋め込みはディザQIM。

(4) 組織内からの情報漏洩対策のための電子指紋システムの提案(岡山大)
これも栗山先生のところ。組織の階層に応じて文書のアクセス権制御ができる電子指紋(を使った文書暗号・復号システム)の提案。よくわからなかったが、アクセス条件が設定できる(アクセス権がある場合には、利用者は自分の鍵で文書が復号でき、復号された文書には自分の電子指紋が残る)ところが新しいのかな。

(5) An Application of Universal FV Codes to Source Coding Allowing Errors (和歌山大)
葛岡先生。この時間は外に出ていたので聞けなかった。

(6) 非調和フーリエ級数(Anharmonic Fourier Series)の紹介 (ディスプレイ研)
枕がプラズマディスプレイの話だったが(筆者はNHKでプラズマディスプレイを開発していたそうだ)中身は級数展開の話。AHFSは f(x)=sum from I=1 to infinity b_i sin(lambda_i x) の形で書けて、lambdaは
lambda cos(lambda)=-b sin(lambda)
を満たすような定数。拡散方程式が出てくるのだが、よく理解できなかった。

(7) ブロック暗号Fewの高階差分特性 (航空自衛隊)
東京理科大との共同研究らしい。2014年に提案されたブロック暗号Fewの高階差分耐性について調べた。中身はよく理解できない。

(8)知的情報処理の最前線―スパースモデリング vs 深層学習―
枕は機械学習によるカンニング検出の話。
・世の中では何が起きているのか?「逆問題の解決」
y=f(x) において、yがわかったときに f または x を知りたい
        f を知る問題:ディープラーニング
        x を知る問題:圧縮センシング
・ディープラーニング
シグモイドとReLUの問題
確率勾配法、Adagradなどの最適化法
・応用例
肝臓の形状推定など
・スパースモデリング、圧縮センシング
例:MRI画像の復元
・データをスパースにする学習:辞書学習
・LASSOの話
・ADMM法 2つ以上のコスト関数の和の最小化
 拡張ラグランジュ法を使う

5/23(火)

(9) 録音信号に含まれる電源周波数信号の除去および偽装による反法科学手法とそれらの検出 (東京情報大)
西村先生。録音に含まれる電源周波数(ENF)変動から録音時刻・場所を同定する手法の話だが、その消去・偽装と偽装検出の話。電源周波数をノッチフィルタで除去してから別なENFを加算する偽装法が開発されている。これに対し、電源信号の振幅と位相を推定してそれを元信号から引くという方法を提案。そちらの方がENF除去がわかりにくい。
新しい偽装検出法として、ENF自体を調べる方法が提案されているが、新たに提案した偽装が検出できない。そこで、信号からENFを除去して、その周辺の統計量を調べる方法を提案。元のENF除去処理の窓長がわかっていれば高性能。

(10) 自転車用拡張音響現実の環境音フィードバックにおける風雑音対策の検討 (山形大)
近藤研。自転車のための音響VRによるナビゲーション。しかし耳をふさぐことはできないので、ヒアスルーイヤフォンを使うことを検討。ヒアスルーイヤフォンはイヤフォンにマイクがついていて外部音を聞かせる(補聴器と同じ)システム。しかしヒアスルーイヤフォンは風雑音を拾うので、これを信号処理で低減する。今回はこれを実際の利用状況に近い状態で評価。信号処理として、SS,ウィナーフィルタ、反復ウィナーフィルタおよひHPFを検討。これらの中では反復ウィナーフィルタが有効で、風防とHPFの有無によらず了解度が高い。それ以外の方法では風防・HPFともに有効。遅延は200ms程度。音声了解度は骨伝導イヤフォンより高い。

(11) 音声フィンガープリントと電子透かしを用いた音声改ざん検出法の一検討 (山形大)
近藤研。取り調べ中の音声が改ざんされないように、音声にフィンガープリントを透かしとして埋め込む。フィンガープリントとして量子化LSPを利用。埋め込みはスペクトル拡散。改ざん検出としての有効性がよくわからなかった。

ここで抜けたのでこの後の講演は聞けなかった。

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