パスワードを忘れた? アカウント作成
504715 journal

akiraaniの日記: JASRACは不要な組織ではない

日記 by akiraani
番組ネット配信への布石? 著作権法改正の動きに絡んで、JASRAC関連で言いたいことがあったがオフトピなので日記にまとめてみました。


 /.Jやブログ界隈ではJASRACは悪の組織的な言われ方をする場合が多いが、JASRAC自体は決して不要な組織というわけではなく、むしろないと困る存在である。
 もともと著作権法自体が「ALL or NOTING」な作りになっており、よく問題になる複製権にしても公衆送信権にしても、無許可ではすべて禁止である。しかし、それでは流通も放送もままならないのでJASRACのような「流通・放送のための現実的なルール」を定めて運用管理を代行する企業なり組織なりが必要になる。JASRACは日本音楽の著作権管理業務を半世紀以上にわたって行っていたわけで、今のテレビ業界、音楽業界に対する貢献度は決して低くない、それどころか歴史的に評価されてしかるべき実績と言える。

 ではなぜJASRACがこれほどネット界隈であしざまに言われるのか。最大の原因はJASRACという組織が業界を寡占したまま硬直化していることにある。
 料金体系の不備はいろんなところで指摘されており、たとえば楽曲使用料は5分で1曲也?では、実際に音楽制作側に対しての足かせとなっていると構成者に言われる始末。市販CDに対してこの状況なわけで、ネット配信やおまけCDなどの扱いについてはちょっと調べてみれば素人目にもわかるほどドンブリ勘定で偏った料金体系になっていることがわかる。
 ライブハウスへの過去へさかのぼった料金徴集騒動や、社交ダンス教室への訴訟騒ぎなど、著作権利用料徴集に関してもドンブリ勘定っぷりはたびたび問題となっている。他にも、私的録音補償金問題や還流CD防止法での著作権を私物化しているかのような言動も大きな反感を買う原因となっている。

 これらが問題ないとは言えないが、この仕組みで音楽業界はたいした問題が出ることもなく動いているという現実を忘れてはいけない。複製、放送、販売、演奏の多岐にわたって、ほとんどの音楽関係者がJASRACに権利を委託して上手くやっている。少なくともCDチャートの上位を占める人たちのほとんどには。
 長年保護されていたとはいえJASRACには60余年に及ぶ実績があり、著作権管理全般にわたって広く手がけているという点において競合他社の追随を許さないだけの業務基盤がある。この部分に関しては評価されてしかるべきだし、寡占状態の維持が可能なだけの自力があること自体は疑いようもない事実ではある。

 JASRACに絡む問題を論じるのであれば、まずこのあたりの事実を認識しておく必要がある。その上で、何が問題なのか、どうあるのがより望ましいのか、そのためには誰がどうすべきなのか、これを論じることが必要なのではなかろうか。
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
typodupeerror

UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

読み込み中...