akiraaniの日記: 魔法少女リリカルなのはのアニメシリーズについて唐突に語る(ネタバレあり) 2
えー、かなり重大なネタバレを大量に含みますので、第一期、第二期シリーズをこれから見る人は読まないでね。
もともと、魔法少女リリカルなのはという作品自体は、PC向けゲーム(18禁)の「とらいあんぐるハート」シリーズのおまけシナリオ、魔法少女パロディからスタートした、いわゆるスピンアウト作品だった(過去形)。
というのも、アニメになって完全に別ものに変貌しているだけでなく、ギャルゲーや魔法少女ものに必ずと言って良いほど登場する恋愛要素がすがすがしいまでに排除されており、タイトルと中身に光年単位のギャップが存在する。絵だけはきっちり萌え絵なあたりかなり性質が悪い。が、しかし、本作品は間違いなく名作であると断言できる。
第一期シリーズの最初の数話は一応原作?の色を受け継いでおり、表面上は魔法少女に見えた。ただし「カードキャプターさくら」をかなり強く意識しており、一般的な魔法少女ものよりもバトル要素の強い変身ヒロイン的なつくりの物語だった。
中盤以降になるとSF的なキーワードが出てき始める。もともと魔法少女の必須アイテムである魔法の杖をデバイスなんて呼び方をしていたのだが、それがシューティングモードなるメカニカルな変形を遂げたのを皮切りに、魔法の名前に「アクセル」だの「シュート」だの「バスター」だのといった剣呑な単語が登場し、魔法の杖がなぜか蒸気を吹き出す等カッコイイが魔法少女には似つかわしくない演出が散見されはじめる。
ライバルキャラであるフェイトが登場するとバトルはますます激しく、そして派手になっていく。このあたりですでに完全に少年マンガのノリになっていたが、終盤になって時空管理局なる組織が登場してさらに雰囲気は一転、終わってみれば熱血SF友情バトルものという原作とは似ても似つかない作品に変貌を遂げていた。
第二期シリーズは、魔法少女に偽装?するのをあきらめて、最初から全力全開での熱血バトルが展開する。敵キャラのデバイスは第一話から薬莢吐き出しながらロケットハンマーに変形してバリアといっしょに視聴者の度肝をブチ抜き、あろうことか主人公側もそれに追随してパワーアップ。エクセリオンだのアサルトだのといったメカどころかミリタリの領域に足を踏み入れたキーワードとオプション装備が追加される。
魔法少女であるはずの主人公からして長距離砲撃を有言実行してみせ、敵も連結刃やら弓やら巨大ハンマーやらバリエーション豊かな武器から必殺技を繰り出し、ラストバトルに至ってはスーパーロボット大戦状態。作品のあおり文句「熱血バトル魔法アクションアニメ」を見ればわかるように、魔法という単語がもはやおまけ扱い、作中では呪文詠唱はプログラミング的に解釈され、コミックスやノベライズでは数学物理の領域で語られているという始末。
ストーリー的にもホットスタートでそのまま最後まで駆け抜けており、変身シーンがシリーズ通して1回しか登場しないなど、いろいろな意味で既成の魔法少女の概念を打ち砕いた。
第一期、第二期シリーズとも戦闘描写に関する評価は非常に高い。例えば主人公の高町なのはであればフィニッシュブローである砲撃魔法に持っていくために、近接時には防御とけん制を中心とした攻撃を行って間合いを取っている。距離の概念が無視されがちな変身バトル系アニメにおいて戦術面についても意識されている作品はかなり珍しい。
また、バトルに注力しているからと言ってストーリー性もないがしろにされていたわけではなく、1クールと言う短期決戦にもかかわらずエピローグには1話まるまる使用するなど友情を主軸に置いた人間ドラマもしっかり描写されており、物語としても十二分なクオリティを誇る。
4月開始の第三期シリーズは第一期シリーズから10年後の設定で主人公は19歳、もはや少女ですらない。放送予定も2クールとボリュームアップし、キャラクター紹介を見る限り特務部隊ものとなるようだ。思えば遠くへきたものである。いいぞもっとやれー。
都築さん、ノリノリですよね (スコア:1)
でも都築先生、この仕事の上に同人漫画を書いて欲しいってのは無茶でしょか。
KyaTanaka
面白かったのでブログでとりあげました (スコア:1)
clausemitz