akiraaniの日記: 私的録音補償金制度のこと 2
正直、まだあきらめてなかったんですかあんたらって感じなんですが、表の「私的録音録画小委員会第4回会合、議論は平行線をたどる」の話。
記事中では私的録音/録画補償金制度の具体的内容については省略されているので、とりあえず私的録音補償金制度について基本的なことをピックアップしてみます。
どんな背景で導入されたのか?
以下は私的録音補償金管理協会(sarah)のHPに補償金制度創設の背景として記載されている内容の抜粋です。
著作権の制限のひとつに私的複製がありますが、近年の録音機器の開発・普及に伴って、音楽などを録音して楽しむ方法が広範に定着し、著作物の有力な利用形態となり、本来著作権者等の受けるべき利益を害しているのではないか、との指摘がされるようになりました。これが私的録音問題です。特に、デジタル機器については、高品質の録音が可能であることから、権利者の利益に及ぼす影響が懸念されました。
見てわかるとおり、問題になっているのは権利者の利益です。まあ、私的複製自体は著作権法上認められた制度ですから権利侵害ではないわけで、そういうしかないわけですが。でも、実際にどれくらい被害が出ているのかと言う被害額については誰も触れません。つまり、被害額が不明なまま補償金制度が成立してしまっています。
具体的な徴収額は?
私的録音補償金規程の第二条によれば、特定機器と特定記録媒体のに二種類に対して課金されています。
(1) 特定機器
当該特定機器の基準価格(製造業者又は輸入業者が国内において最初に流通に
供した際の価格に相当する額をいう。以下、同じ。)に2%を乗じて得た額又はデ
ジタル録音機能1個を内蔵する機器にあっては1,000円若しくはデジタル録音
機能2個を内蔵する機器にあっては1,500円のいずれか少ない額
(2) 特定記録媒体
当該特定記録媒体の基準価格に3%を乗じて得た額
ちなみに、録音関係の特定記録媒体はDAT,DCC,MD,CD-R,CD-RWです。特定機器と言うのは対象媒体に対して録音機能を有する家庭向け機器のようですね。
容量単価はおろか、書き換え不可のCD-Rと書き換え可能な他の媒体がまったく同じ割合で価格算出されているあたり、いかにやっつけな制度であることがわかります。また、私的録音に使用しなかった場合の返還請求制度についても問題があることが判明してます。
だれに分配される?
徴集した私的録音補償金の分配先は私的録音補償金分配規程第2条の2によれば、以下のようになっています。
権利者への分配は、それぞれの区分に応じ、次の各号に掲げる会員(以下「権利者団体」という。)を通じて行う。
(1) 著作権者
社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)
(2) 実演家
社団法人日本芸能実演家団体協議会
(3) レコード製作者
社団法人日本レコード協会(RIAJ)
はい、見ての通りですね。私的録音補償金の分配を受けることができるのは一部の権利者だけです。例えばインディーズのアーチストやJASRAC未登録のゲームミュージック関係者、JASRAC以外の著作権管理会社を利用している著作者など、分配金を受け取れない権利者が多数存在します。
見ての通り、対象拡大するしない以前に、根本的な分配徴集方法が問題だらけの制度です。
延長論を出すたびに根本的な見直し論が出るのは、そもそも穴だらけな制度だからでなんすね。
まぁ、わからんでも無いがね (スコア:1)
まぁ、兄の言うてることからも、現状じゃ見るからにダメっぽいがねぇ。
で、今、ザっとWikipediaのを読んだんだが、“権利者への分配のための手続だけで赤字になっている”って指摘もあるってのが、笑えるハナシだな。
権利者へのペイを徴収する機構作ってんなら、なんでその機構を機能させる為の“余計な金”が徴収できないのか非常にギモンだ。ちゃんと機能させる気があったのなら、だが。
・・・そもそも、その収益金の、権利者への分配比率とかはどうやって算出したモノなんだろう・・・。
健全な徴収機構であるなら、その徴収にかかる費用と、権利者に払うべき金額の試算を行った見積もりを公開できるだろうから、いっちょ請求してもいいかもなw
Re:まぁ、わからんでも無いがね (スコア:1)
#そりゃあiPod課金とか言われてる中でAppleが蚊帳の外じゃあ言われてもしょうがない。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される