akiraaniの日記: Amazonが価格決定権を持つ?
Amazonと角川グループ、Kindle向け電子書籍の配信で合意の話。ちょっと長くなりそうなので日記に。
ありえないとは言わないが、いろいろと条件が抜けているんじゃないかという感じだなぁ。
これまで報道で話題に上ってたから重要キーワードとして抽出したけど、本当に驚くべき事実が抜け落ちているという可能性は非常に高いんじゃないかと……。あと、誤報って可能性もあるけどねw
提携自体はそんなに不思議な話でもなくて、Book☆Walkerのコンテンツは積極的に他の電子書籍ストアに出そうって動きが最近多い。ここ数カ月に絞ってもReader Store、hontoでの配信発表があったしBOOK☆WALKER for GREEなんてイロモノもある。
価格交渉も必ずしも角川側の言い値ではないはず。たとえばGREEなんてゲーム内通貨での支払いで、通貨相場自体をいじれる立場にあるんだから価格決定権を間接的にではあるが渡している。
結局のところ、価格決定権をAmazonに持たせるとまずい最大の理由は、印税方式で卸値が存在しないからだ。印税方式だと販売価格に応じて版元に入る額も決まるので、価格決定権を渡すというのは卸値を買う側の言い値で決めているのと同じことになる。書籍で再販が認められているのもこの印税システムを機能させるためという意味合いが強い。
紙の書籍流通の場合は売り上げ一時金などの関係で印税システムになっているわけだが、電子書籍にはそんな事情はない。ということは、卸値をつけて出版社側に1冊あたりいくらの取り分があるという契約も可能なはず。
あと、価格決定に関しては、実はもう一つ選択肢がある。Kindle Owners' Lending Libraryだ。(参考) この方式はそもそも価格付けを行わず、読まれた数に応じての支払いとなるので、値付けはAmazonが行っていると言うことになる。
さて、いったいどういう経緯であんな報道になったのやら……。
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