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日記

akiraaniの日記: MIAU祭2014の話

日記 by akiraani

 MIAU設立6周年記念イベント「MIAU祭2014」のニコ生ストリーミングを、三日かけてタイムシフトでみました。全部で6時間以上あるんでかなり大変でしたよ……。

 個人的に興味深かったのはSession 4のオープンデータ・オープンガバメントの話ですかね。著作権関係、プライバシー関係の話も面白い話ではあるんですが、過去のMiAUのシンポジウムやら関連イベントやらで何度かテーマにされていて、ぶっちゃけ個人的には聞いたことある話だったので。

 オープンデータについては、日本でもデータの公開そのものは案外されていて、問題はそのフォーマットであるという話でした。従来のドキュメントをPDFで公開されても検索しにくいわ、統計とりにくいわでまともに活用なんてできない。著作物でもなんでもない単なる書類が印刷禁止設定のPDFになっているとか論外ですよね、という感じ。
 実際問題としてデータは公開するが改変禁止とか、オープンデータの意義を放り投げたような話も増えてきているそうで、ある程度頑張ってるけど後退の兆しが見えているという状況だそうです。
 このあたり、行政府的には公開したデータが悪用された場合に責任を取らないといけないからいろいろ制限する、という感覚があるのだけど、そこは責任持たなくていいというのが本来あるべき姿で、MiAUとしても何かあった時に必要であれば政府を擁護する立場に回ってもいいのではという話もありました。
 とにかく大事なのは、データを集約すること。各地方自治体がバラバラに公開している情報のフォーマットを統一するなり、横断検索できるようにインデックス化するなりするといった作業が必要になるでしょうということでした。

 あと、関連して、デジタルアーカイブの話がありました。EUの取り組み、日本の取り組みの紹介をしたあと、問題点というか、現状の壁として「ヒト、カネ、著作権」という問題があるという話をしていました。人とはすなわち人員が足りないという話で、金はそのものズバリ予算が足りないという話、そして著作権法上の壁があるという話ですね。
 人と金についてはもう最終的には物理的に増やすしかないんですが、興味深かったのが国立国会図書館が進めているデジタルライブラリーの年間予算が「外環道の建設費換算でたったの25cm分」でしかないという話ですね。福井弁護士の語りが非常に達者というのもありますが、わかりやすくインパクトのあるたとえでした。
 著作権については、まあ細かく解説するというところまでは時間を割いてなかったし、現状の問題をどうするかというよりは、EUではそのへん音頭とって強制的にやってますよみたいな事例紹介がメイン。販売しようにも金にならないような死蔵データを、強権発動してパブリックアーカイブに近い形で公開するといった事業をやっていると。
 日本でそういう話があまり盛んにならないのは、日本語という言語の壁に守られていて、ヨーロッパのような文化振興での直接的な国際競争にさらされてないからだという側面もあるという話でした。EUが対Googleという危機感を持って事業を進めているからこそ、あそこまで強引なこともやっているわけで、情報流通プラットフォームの主導権を渡さないということの重要性を認識すべきだろうと思います。

 ちなみに、イベントのメインだったのは「Session 3:MIAUの今後」だったのではないかという気がします。今後MiAUはどうあるべきなのか、どういう方向に進んでいくのがいいのかといった事柄について、関係各者がMiAUをフルボッコにする忌憚のない意見を述べ合うセッションで、個人的にはなるほどなと思わせる話も結構多かったです。

 サプルメントセッションのビットコインやらリテラシー教育の話もなかなか興味深く、とにかく盛りだくさんのイベントでした。なんかYouTubeでも公開されているらしいので、興味がある話があったら、興味のあるところをチョイスして見てみることをお勧めします。全部見ると一日潰れますので(笑)

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「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」

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