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日記

akiraaniの日記: うなぎは絶滅する。現実を認めるべき 7

日記 by akiraani

ウナギ稚魚、前年同期比で1%以下という不漁 関連の話。

 原因がわかってませんでした、ならまだ改善の余地はある。が、問題点は何年も前からわかってて、メディアでも指摘もされてるのに是正が出来てないというのは、その能力がないということに他ならない。能力がない以上、絶滅は確定事項であるといわざるを得ない。
 今年もまた夏の土用の丑の日には、コンビニ、スーパー、大手牛丼屋チェーン店が記念日商法で大量消費を推し進めるだろう。巨大な広告力でもって専門家の警鐘はかき消されてきたし、これが改善する要素は今年もないので、また同じように大量に売り続けるだろう。

 大事なことなので繰り返す。問題点がわからなかったせいで対処が遅れただけならならまだ取り戻せる見込みがあるけど、問題点はわかりきってるけど能力が足りなくて施策が実行できませんってのは本当に手の打ちようがない。
 このまま手をこまねいていては絶滅する、というフェイズはもう10年前に過ぎた。よほどのことがない限り、うなぎは絶滅する。

 まあ、それだとあまりにもなので、保護政策について考えてみるテスト。

問題点1:密漁をどう防ぐか
 これについては、まずは「養殖業者にシラスウナギの漁獲地の提出を義務付ける」からはじめるのが現実的ではないかと思う。できれば、店頭に並ぶときにもシラスウナギ産地の表記を義務付ける。
 セットで、シラスウナギを卸す業者には国内外を問わず漁獲地のデータの提出を義務付け、どれだけ出荷したか提出させる。海外から輸入する場合でも、漁獲地証明のないものは密輸品として税関ではじく。
 香港経由で密輸される台湾のシラスウナギは香港で取れたと言うしかなくなるが、データとして提出させれば現地警察が取締りしやすくなるので、台湾で密輸されたシラスウナギの流入はだいぶ防げるはず。

問題点2:コンビニや牛丼屋での販売をどうやってやめさせるか
 もうこれは強硬策しかない。ウナギの販売を認可制にする。現在養殖業者は認可制になってるけど、いくら供給を絞ろうとしても闇にもぐるだけで対策にならないんだから、出口も絞るしかない。
 販売枠をオークション制にするとか良いかもしれないな。販売可能な枠を定めて、その枠を各業者でオークションして国から買わせる。もちろん、このオークションにかかる費用はウナギ業者から購入する費用とは別枠で、販売価格に転嫁させる。それらのオークションで得た収入をウナギの保護活動に使えばいいだろう。つまり、事実上のうなぎ税を課すわけだ。
 こうしておけば薄利多売がモットーの業者はほぼシャットアウトできるようになるので、コンビニや牛丼チェーン店で商品化はまずされなくなる。この手のチェーン店が全国CMするのをやめれば需要もぐっとしぼむはず。

問題点3:土用の丑の日にうなぎを食べるのをどうやめさせる
 結局のところ、夏の土用の丑の日にはうなぎを食べるという慣習をなくさないと根本解決にならない。ただ、いきなり食うなといわれてもリテラシのゆるい層には受け入れられないわけで、代わりになるお祭りをぶち上げてやるのが現実的ではないだろうか。
 水産庁なり公共広告機構が、土用の丑の日に関する代替キャンペーンをやるのがよいのではないかと思う。丑の日のキャンペーン展開が始まる数ヶ月前から先手を打ってウナギが絶滅危惧種で食べるのに問題があること、かわりに、丑の日に「う」がつく別のものを食べることを提案するCMを作ってTV、ラジオ、雑誌新聞などの各種メディアでいっせいに全国展開する。広告費用自体は決して安いものではないだろうけど、限られた人員で実行可能という点は大きなメリットではないかと思う。
 うまく話題になれば、うのつく食品を販売している業者が便乗して広告を出しキャンペーンを展開するようになる。そうなれば、相対的にウナギの需要は下がるわけで、ウナギ需要の緩和につながるのではないだろうか。

おまけ
「お前の次のセリフは『なるほど、完璧な作戦っすね。 不可能だという点に目をつぶればよぉーーーー』だ」
「なるほど、完璧な作戦っすね。 不可能だという点に目をつぶればよぉーーーー……はっ!?」

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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

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