akiraaniの日記: 甥っ子とNintendo Laboの話 2
5月の休日に実家に帰ったときにあった話。
甥っ子がNintendo Laboを欲しがっているという話になった。ラジコンに興味を持ったらしい。
ただ、甥っ子の父親(かなりのギーク)曰く「まだ出始めで評判が出回ってないから様子見」ということで、親にねだっても買ってもらえない状況だという。そこで甥っ子の母親である妹が、じゃあじいちゃんにおねだりしてみてはという悪知恵を働かせたが、ばっちゃに「甘えるな」と一喝された、というのが大まかな顛末。
とまあその辺のやり取りを見ていて、Nintendo Laboって説明難しいよなということを思った、というのが今回の話。
うちの親世代(つまり甥っ子の祖父祖母世代)には、Nintendo Laboはあくまでゲームでしかないと思ってる。それはある意味では正しいんだけど、視点を変えると微妙に納得しがたいものがある。
私個人は、Nintendo Laboのデモムービーをはじめてみたとき「こりゃ凄いものが出てきたな」と思ったものだけど、発表直後のストーリーのコメントを見ると、ダンボールに7000円は高いといった意見もちらほら。
高いと思ってる人は、おそらく「こども雑誌付録の延長」という認識なのではないだろうか。ダンボール工作の部分だけを見ていると、まあそういう認識もわからなくもない。
Nintendo Laboはコンセプトとして「つくる、あそぶ、わかる」という言い回しをしている。ダンボール工作の部分は「つくる」、ゲームの部分は「あそぶ」に集約されているが、おそらく最後の「わかる」について理解してしている人は少ないのではないかと思う。
プレイ動画をいくつか見たのだけど、付属のサンプルには「組み立て方の説明」や「遊び方の説明」のほかに必ず、「動作原理の説明」がある。Nintendo Laboの真価は、この「動作原理」を理解することにある。
わかる、というのは、ダンボールキットの構造だけではなく、ジョイコンのセンサおよび入出力インタフェースの話も含まれていて、これが大きい。
わかる、をクリアすると、Nintendo Laboにはジョイコンのセンサを使った入出力デバイスを自由に設計できる「Toy-Conガレージ」が開放される。
Toy-Conガレージは、switch本体のタッチパネルでモジュールパネルを組み合わせてジョイコンや画面の挙動を制御することができる。
まるでプログラミングと紹介されるように、タッチパネルGUIを使ったジョイコンデバイスの開発環境そのものになる。
実は、ジョイコンには各種ボタンのほかに、加速度センサ、ジャイロセンサ、HD振動ユニット、モーションIRカメラ(赤外線カメラ)と、標準のゲームコントローラとしては過去に類を見ない豪華なセンサ類がついていて、そのためそれなりのお値段がする。switch発売当初は高いのなんのとゲハ界隈で話題になっていた記憶がある。一部のユーザーには実はこれ凄いんじゃねということが結構早い段階で知れ渡っていて、絵描きの左手用コントローラーにする人なんかもいたりする。
機能豊富なジョイコンを使った電子工作開発環境と、完成度の高いサンプル、さらにサンプルを使った懇切丁寧なチュートリアル。これが、Nintendo Laboの真の姿である。
というような話を両親にも説明してあげたかったのだけど、残念ながら多分口で言っても伝わらないと思ったので余計な口出しはせず黙っていた。すまん甥っ子よ、不甲斐ない叔父を許しておくれ。まだ欲しいのなら、パパにパンジャン動画でも見せてあげるといいよ。
1年遅かった (スコア:2)
いまの彼的ブームは「Pythonでディープラーニング!」らしいので…
甥っ子の父親が一番悪い (スコア:0)
もうギークじゃなくて老害だな
甥っ子の母親である妹との関係にもよるけど、気になるなら買って送りつけちゃえば?
母親が味方になってるなら、叔父さんが送り付けてしまえば済むと思う。