akiraaniの日記: Kinect for AzureがVTuberに影響を与える可能性
現在、VTuberなどのモーションキャプチャはNEURONクラスの性能のものが使われているはずだけど、Kinect for Azureが登場したらその辺の機材の勢力図を塗り替えてしまう可能性があるのではないだろうか。
思い起こせば、初代のKinectの時点で、ちょっと環境と服装を工夫すればそれなりのモーションキャプチャが可能ではあったが、指先の動きも表情も取れなかったので、どうしてもそれらのモーションを後付けで補完する必要があった。
これがKinect v2では物を握る判定が可能となっており、表情もある程度取れるようになっているデモが紹介されていて、もしかして家庭用のモーションキャプチャシステムとして普及するのではとひそかに期待していたのだけど、XBOX oneの標準搭載がなくなってしまったことで機器自体の普及が見込めず、関連ソフトとの連携も進まず、在野の開発陣もほとんど手を出すことがなかった。
もしKinect v2が普及してライブラリの作りこみが進んでいれば、大手のVTuberが使っているKiLAはもうちょっと早く安く実現できていたかもしれない。まあ、この辺はタラればですが。
そのKinect v2から約5年。Hololensやらを通じて技術開発に湯水のように金を突っ込んだMicrosoftが新しいKinectを出すという情報が出てきた。
今年の5月に発表されたばかりで全貌は明らかになっていないけど、デモなどを見る限りKinect v2からさらに飛躍的に性能向上しているらしい。まあ、5年分の技術蓄積があるんだから当然ではありますが。
もし、このKinect for AzureがNEURON2.0並みの性能でモーションキャプチャし、さらにフェイストラッキング可能ならば、価格面もそうだし、演者への負担が大幅に減って、設置環境の問題など技術的な制約をいろいろクリアしてくれるかもしれない。
開発機材が出回ってからソフトウェアとして作りこみが行われるまでには時間もかかるだろうし、まだしばらく先の話ではありますが、商売としてVTuberがある程度の成功を収めている今、趣味グラマーが面白がってた頃とは環境が大きく異なる。
ポストKiLAを目指して関係企業が開発に乗り出すことは想像に難くない。中の人たちはKinect for Azureにちょっと注目しているのではないだろうか。
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