akiraaniの日記: 文芸進化論 8
淘汰圧によって世代を重ねるごとに選択を進めることで適合進化する、というのがざっくりとした進化論であるが、似たような現象は生物学以外の領域でも起きている。
最近の私の視認範囲内でそれが確認できたのは、イラスト、動画、小説などの各種投稿サイトである。
一例をあげると、なろう異世界ものの特徴は投稿システムに最適化した結果、という説で考察したあたりのお話である。
文芸の世界にも淘汰という現象は発生している。売れなきゃ次がないから、売れるように次の作品を変化させる、それが環境にそぐわなければ売れずにその作品の系譜は終了する。これは紛れもなく進化論的淘汰ではないだろうか。
投稿サイトというものが生まれたのは21世紀に入ってからで他の芸術分野に比べて非常に歴史が浅いが、これまでのメディアに比べると極端に新陳代謝が激しい。金銭的報酬は少なくとも、注目を浴びたい、称賛されたいといった承認欲求を原動力として日進月歩で変化し続けている。実に進化が発生しやすい環境だといえるだろう。
そんな中でいくつかのセオリーが生まれて定番化している。ニコニコ動画のアゴアニキ健康法なんかもその一つだろう。一時期猛威を振るったキュレーションメディアなんかも、SEOを武器に進化した形態だったといえる。
ただ、ネットの世界は新陳代謝が激しいのと同時に環境の変化も激しい。上記で例に挙げた二つは特定サイトのシステムに特化した進化であったため、環境の変化によってすたれてしまった。
そんな進化の系譜は、小説家になろうなどではテンプレという形で大繁栄している。瞬間風速的な流行ではなくて、年スパンで定着したテンプレは環境による淘汰圧が大きく関与していると考えられる。
たた、その淘汰圧が投稿サイトのシステム由来なのか、インターネット自体の特性によるものなのかと言った差分はあろうかと思う。それらは似た環境で収斂進化したものと比較するなどすればある程度の調査が可能であることが予想される。
という研究テーマを思いついたのだが、どうだろう。
自分で研究するつもりなの? (スコア:0)
じゃあ知りたいことは何かを明確にして、研究テーマを具体的なものに絞ろう
クロスオーバー (スコア:0)
最近、ミステリを読んでもSFを読んでも時代小説を読んでも冒険小説を読んでも、ラノベ臭を感じるようになっている。
ライト文芸 [wikipedia.org]なるジャンルができつつあるという話もあって、成功したラノベの手法が各ジャンルに移植されているのかもしれない。
#単にラノベを読んで育った作家が増えてきただけかもしれないけど。
Re:クロスオーバー (スコア:1)
最近にかぎらずこの国におけるフィクションは
「小」ライト
「説」ノベル
だったりする訳だが。
Re: (スコア:0)
自分では気の利いたことを言ってるつもりなんだろうね、このバカは
ここは研究のストーリーだから、例と反例を挙げてものを言えよ
Re: (スコア:0)
ライトだったら「軽」だと思うので初っぱなから破綻してるわけだが
それとも日本には「物語」と呼ぶにふさわしいものは存在しないとでも言いたいかい?
# Wikipediaソースだが、語源を中国に求めるなら「小」はとるに足らないもの、なので
# 彼の言い分は正しいのかもしれない。
Re: (スコア:0)
たいてーの物語は、それを好まぬ人にとっては「とるに足らないもの」。
純文学を名乗ろうが、新本格派ミステリーを名乗ろうが、そればかりはどうしようもない。
投稿サイトというものが生まれたのは21世紀に入ってから (スコア:0)
えー…エヴァSS系とかりーふ図書館とかの2次創作に限らず、有象無象は20世紀終盤のインターネット黎明期に結構あったんですが…
運営がほぼ個人なんでまあ今残ってるものはないですけど。
ほとんど息してなかったイラスト投稿サイトが最終的にpixivに駆逐されていったように。
Re:投稿サイトというものが生まれたのは21世紀に入ってから (スコア:1)
話題に興味がないなら、無理にコメントしなくていいんだよ?
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される