akiraaniの日記: 桜と電線
日記 by
akiraani
新型コロナ関係で自宅ワークが増えて、自宅から買い物、外食に出る頻度が増えた。
そうすると、近所の道路沿いに植えられた桜なんかも見る回数が増えるわけで、それで気づいたのが電線と桜の組み合わせ。
うちの近所では、桜が電線に覆いかぶさるように花をつけていて、桜の花の中に電線が埋もれているという状態になっている木がちらほらある。
そういった個所は電線に直接触れないように電線にカバーがかけてあったりするのだが、まあ正直花をめでる人からすれば大変に無粋な光景なのだろうなと思う。
ただ、それはそれで文明と自然?が調和した姿でもあるわけで、何十年か後に電線が地中化されてしまったら、今でいうところの「昭和の風景」みたいなノスタルジーな扱いをされてしまうのではないかと。
どこかからのまた聞きなのだが、アニメの学園物などを通じて日本を知った外国人の中には、街の風景に描かれる電線や自販機の様子を見て「これは日本だ」と認識する人がいるらしい。
見上げれば電線だらけの街は、当の住人達からすれば決して美しいと思われてはいないだろうけど、おそらく多くの日本人に原風景としてしっかり焼き付いているはず。
今後、無電柱化が進めばいずれこういった風景はなくなるだろうと思うが、なくなったらなくなったで、今でいうところの昭和の風景のようにある種のノスタルジーとして懐かしがられることになるだろう。
そう考えると、街路樹として植えられた桜の花に埋もれる電線というのは、実に日本らしい風景と言えるのではないだろうか。
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