akiraaniの日記： 続・AIに食わせるイラストの著作権回りの話 4
なんか動きがあったようなのでこないだの日記続き
AIイラスト生成「mimic」、β版の全機能を停止 不正利用などの課題を改善次第、正式版をリリース
課題とされているのは不正アップロード。
著作権の有効な画像を権利者の許諾なくアップロードすることを抑止することが現状出来ないから、というのがサービス停止の唯一の理由ということみたいです。
正直、言説はあれやこれや飛び交っていると思うんですが、最終的に問題になるのは使い方なんですよな。
絵柄とか画風とか呼ばれてるものの模倣は絵の上達のために必ず通る道で、それ禁止されちゃうとクリエイターは冗談抜きに全滅です。上手い人なら完コピもやろうと思えば出来るけど、それで商売出来るかって言われると微妙だし、問題になるかどうかってのは9割使い方に帰属するんですな(実例)
mimic公式のコメントを見る限り、本件はクリエイター本人が自分の絵を学習させて使うことを想定しているサービスのようです。
すでに自分の絵柄を確立しているプロの絵師さんが、客先にプレゼンするサンプル作成に使うとかを想定しているんだと思います。
他、背景モブをたくさん並べる作業を省力化するとか、本人が使うのであれば使い方はいろいろ考えられるし、それを問題視するクリエイターはほとんど居ないでしょう。
というわけで、権利者本人の利用しか想定していないため、著作権法上の解釈とかはmimicに関しては考える必要はない、というのが現状の認識で良いかと思います。
その上で、どうやって「権利者」というところを担保するのかというのが現状の課題なわけですな。
実際にどうするかだけど、mimicで出力された画像だと言うことをデータ入力者の名前まで含めてオーバーレイするようにするとかでだいぶ状況緩和出来るんじゃないかと。
仮に権利者本人が利用しているとしても、mimicで出力した画像というのが区別出来ないと問題起こす気がするんだよね。
出力にマークする (スコア:0)
それができるんかってところが…トレースだってできるわけですし
自分はほとぼり冷めるまで待ってりゃよかっただけじゃね?と思う
リリース失敗 (スコア:0)
悪用可能な形でリリースしちゃって、想定顧客のイラストレーターの多くにNoを喰らってしまったのが致命的。
サービスそのものじゃなくて営業手段の失敗だな。
Re: (スコア:0)
営業手段でなく技術的な問題でしょ。
イラストレータというか、たとえば漫画家が背景描くのにそういうのを
使う場合だけでも、結果的に著作権違反になったり、或いは違法には
ならないまでも他人の著作物の絵柄やアイデアが酷似したものを使った
「パクリ作家」として謝罪して書き直す羽目になることを考えたら、
そういう危ないツールは実用的ではないよ。
食わせるデータは全て著作権フリーでしたという証拠を、耳を揃えて
用意できることが、その手のツールを使う必用条件だと思う。
Re: (スコア:0)
想定している使い方が違いますよ。
これはあくまで「自分の描いた絵」を喰わせて「自分が絵を描く手助けにする」ためのサービスです（体裁上は、ね）
自分が著作権を持たない絵を学習させる事は最初から想定してなかったんです。そこを責められた。