anqmbの日記: るろうに時頼
昨年『ザ・ラスト・サムライ』を夫婦で見た。和風ファンタジーと割り切ったわたくし的には、語るに足るかなり面白い映画だったが、渡辺謙の演じる勝元のキャラが、どうしても『北条時宗』における時頼としか思えない(拝んでいるシーンが特に)。もっとも件の大河ドラマでは英会話とかしてませんでしたがね。
なので、わたくしの脳内では今回の映画のことを、『北条時頼・明冶編』とか『るろうに時頼』とか変換してしまう。勝手邦題に類似の指摘がないか探したが、現時点ではなさそうだ。『ダンス・ウィズ・ウルブス』みたいという指摘はネット上で2つは見たが、わたくしが未見なのでわからない。余談だが、ネット上での評価で一番当たっていると思うのはJMMメルマガでの冷泉氏の評だが、WWWからは多分見えないながらネタバレありだし、言いがかりに近い左翼的言動の中で語っているので、そのようにしか読まれてない(例)らしいのが勿体ない。氏の評のキーワードはそこじゃないのになあ。
ラストサムライについて、時代考証がどうとか言っている人の知っている日本は剣の国(刀の国とは似て非なる国)で、しかも吉野の国があったのかよとかいいたくなる一方で、土下座&礼の使い方とか真田広之のスケールメイルとか、引っかかる小ウソは確かにある。でも、後で考えてみるに、あれらはファンタジー世界を構築する上での整理の結果(つまり創作部分そのもの)であり、瑕疵とまで言うのは酷な気がする。そこに立脚して武士道について何がしか語ろうっていうのだから太い毛唐だ、という評価は有りかも知れない。
正月、かなり映画を観ている私の姉にラストサムライのことを訊いてみたら、土下座とか変なところはあったけど渡辺謙ラブと言っていたので、俳優の演技的には評価が高かったのだろう。しかしわたくしの時頼パクリ説には衝撃を受けていた。例のやおい臭い大河ドラマはチェックの範囲外だったらしい。衝撃を与えるつもりはなかったので、もっとマイルドに言えばよかった気がする。ちなみにネット上でも類似の指摘も見つけたが、パクリとまで言い切っているものはないみたいだ。なので、私の意見をもとにうっかりパクリ呼ばわりすると、恥をかくかも知れないので気をつけましょう。
結末付近については姉とは意見が分かれた。私はトム・クルーズが死ななかったのが実に不満であったが、姉に言わせればトムが生き残らなければ表題通りのことが天皇に伝わらないと。まあそうなんだが、そこは脚本家が頭を使って考えるべきところだろう。それと、小雪とトムとの絡み具合においても私と家内が「武士道を尊重して、よくあの程度にとどめた」派のに対し、姉は「わけわからんシーンは不要」派で、悪役の末路についても、姉には手ぬるく思えたらしい。実質死を賜ってるのに。でもわたくし的には、いままで悪役の所業に目をつぶっておいて、外人の陳情一本で日和って水戸黄門みたいな幕引きをするなんて、明治大帝(「卿等は辞職さへすれば、責任を免れることが出来るが、朕には全くその道がない」)とは似ても似つかぬとんだ無責任天子だ、と腹の立つポイントだったのでした。姉には言いませんでしたが。
きっと、向こうのカスタマーは甘口好みなんでしょうねえ。
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