argonの日記: シン・ゴジラ (ネタバレあり) 2
日記 by
argon
当初は 8/1 に観に行くつもりだったのだが、当然のようにネットに情報があふれはじめてこれはまずいと 7/30 に観てきた。
以下ネタバレ。
庵野監督の作品なのできっと隙がないだろうと思ったがやはりそういう構成だった。
カメオ出演とかで浮いてる人もおらず物語に集中できた。
今作世界では巨大怪獣が現われたことはなく過去作とは無関係。
大戸島の伝承への言及もある初代ゴジラのリビルドだった。
初めての事態だらけで混乱の中、持てる全力を尽くして巨大生物災害に対応する人々。
登場しないマキ元教授の掌で踊らされている構図は、パトレイバーを思い起こさせる。
日本中世界中の協力を得て挑む最終決戦はヱヴァ序のリビルドのようでもあった。
ずっと無表情だった尾頭さんが、被害が小さくなる目途がついて最後にやっと笑顔を見せてくれて嬉しかった。
結局は核を使っちゃう GODZILLA 2014 に対する日本からの返歌が、核を使わせないことに拘るシンゴジラなんだなあと。
情報量が多すぎていろいろ消化しきれなかったので、日を改めて再度観に行くつもり。
そうそう、円盤はまだかね?
鬱のリハビリのくせに隙の無い出来 (スコア:2)
いやあ,ホント,特撮のこと愛してるんだなあ,という出来。
あと,第1作のオマージュというか,
いきなりオープニングからモノラル音源っすか,とか。
あとは,「わざと嘘っぽいゴジラ」で視聴者に特撮愛を問うているととか。
(そこを理解した上で批判しないと痛い人になってしまう)
防衛大臣が女性なのは小池さんに取材したからなんでしょうか,とか。
あと,2014のハリウッド版で中途半端な部分が
ことごとく「ゴジラかくあるべき」と身をもって示したり,
右も左もぶった切る風刺のキレの良さとか。
開き直ってエヴァそのものの楽曲だったり。
1回見ただけでも,いろいろ「楽しんで突っ込め」ますね。
ただ,無理して理解しなくていい,まずは感じろ,という構成なので,
普通の本読まない子どもには厳しいかもですね。
長男みたくニヤニヤしながら見てるのもどうかと思いますがw
Re:鬱のリハビリのくせに隙の無い出来 (スコア:1)
見慣れた風景が次々と破壊されていく絶望。
多摩川防衛戦では、ガメラ2以来の自衛隊の全力シーンだったのにわずかに進路を変えさせることしかできない絶望。
高高度からの米軍の攻撃には、世界を焼き尽くさんばかりの放射能火炎ならぬレーザー線でイデオンばりの全方位射撃を浴びせる絶望。
死者数には言及されずとも生活都市としての東京の死を見せられる絶望。
世界を救うために東京に熱核爆弾を落とすことを承諾させられる絶望。
そして反撃に。
ヤシオリ作戦がヤシマ作戦に相当するのはわかりやすい。
エネルギー充填中のゴジラのエネルギーを消耗させるために、無人機による攻撃を繰り返す。
第三新東京市なみに鉄道をビルを武器に変えて押さえ込む。
特攻した第一部隊が、ゴジラの口腔内に薬剤を注入作業中にゴジラの発作的な攻撃に全滅する。
ビル爆破で再び押さえ込み、第二部隊が薬剤を投与を続け目標値まで到達。ゴジラは天を仰いでその身を凍結される。
ゼットンを倒した科特隊のように、人の力でゴジラをねじふせた。そう、自分たちの力で。