aruto250の日記: 1000年生きるシステム「ハニハニハッ!」 2
ヤングキング(?)で連載されていた漫画に「ハニハニハッ!」というのがありまして、これがすこぶる格好よい、というか自分のツボをぐいぐい押してくる話でした。
地球が戦争によって失われてから1000年後、昔地球のあった場所に浮かぶ数百メートルほどの宇宙船が舞台となっているんですが、この宇宙船は恒星間移民船でもなんでもなくて、単なる観光用の地球-月往還船なんですね。
人類が、大型彗星を地球の衛星として捕獲することに成功し、宇宙開発がこれから花開こうとしていた時代、その先駆けとして建造された観光用の地球ー月往還船「サテライト・NOAH」の、第一便が就航した当日、地球がなんだかよくわからない「新兵器」の暴発によって消滅してしまいます。さらに月は消滅をまぬかれたものの、同じく「新兵器」の暴発を受けて破砕され、地球が消滅したため軌道が変わってどこかへ飛んで行ってしまったと。
「サテライト・NOAH」は、スラスターを全力噴射して、なんとか地球の公転軌道付近にとどまることができたものの、元々が地球と月の間を往復することしか考えていない船ですんで、一応、水や有機物のサイクルが回るようになってはいるみたいだけれど、人類が何世代も生きていくことを前提としては設計されていないわけです。
そんな船が1000年も経ったらどうなるかというと・・・酸素供給のために繁茂させられたと思しき植物のジャングルの中に、元々入り込んでいた虫や、動物園セクションから逃げ出した動物(しかも色々と変異を起こしている)が生息し、乗客の生き残りが石器時代のごとき文明レベルでそれらを狩って生き延びているという有様。
ほんでまあ、「サテライト・NOAH」が、もとあった地球の付近に戻ってくるのが、地球消滅からおよそ1000年後。その1000年後を目前にして「サテライト・NOAH」のクルーの中で、唯一、時間を凍結されることによって生き延びた主人公ことハヤカワ・ユージ機関長が目覚めるわけですが、さてどうやって「サテライト・NOAH」を動かし、そして地球を取り戻すのか、というのがこの話の背景と導入なのです。
という前フリばかり長くて本論が短いんですが、この漫画、
・断絶された時間
目覚めた主人公を迎えるのは、憬れていた女性の何十代目かの子孫。
文明レベルが低下しているので原始人のような格好だけど、確かに面影があって彼女の子孫だとわかる。
・人類の斜陽
人間が1000人くらいしか生き残っていなさそうだ。
・変質した文化
「泉」と呼ばれている水源がトイレの便器だったり。
・故障耐性の異常に高いシステム
数百年ぶりに全船内システムを起動しても、不良部分を切り離し切り離し切り離して超縮退運転状態になりながら、しかしそれでも動く!
と、個人的に好みの要素(特に最後のひとつ)をこれでもかというくらい詰め込んだ作品になっていて、トップレベルにお気に入りの作品なのです。
もっとも絵が好みの分かれるところだし、地球消滅以前の人類の妙な技術レベルの偏りとか、ホログラムの投影機器はどうなっているんだとか、結構いい加減な作品でもあるので、他人に薦めにくいのが玉に瑕。しかし一番の問題は、1巻だけ出て休載になっているところかな。続きが出る気配は全くありません。というか作者自体がもう・・・。
これはいいレコメンド (スコア:0)
Re:これはいいレコメンド (スコア:1)
しかしどうにも続きが出そうにないのは何とかならんのかな。
作者のWebページ検索したら、かなり切ない状態になってて泣けてきちゃったし・・・。