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aruto250の日記: 小林めぐみ「回帰祭」 4

日記 by aruto250

小林めぐみの新刊を読むのは「君が夢、河を上りて」以来だから、14、5年ぶりくらいかな?
随分と時間が空いたから、どのくらい作風が変わっているかなぁと思って読んだんだけど、驚くほど変わっていなかった。前半はまだ普通に読めたものの、後半はもう行間から溢れんばかりに濃密な「アタシ」の気配にむせ返りそうになってしまい、読むのが非常にキツかった。
有川浩の本からも同じ種類の圧力を感じて読めなくなってしまったんだけれど、どうも女性作家の一部には、こういう気配を強烈に放射してしまう人がいるようだ。

むろん逆に男性作家でも強烈な何かを放射する人はいるのだろうけど、きっと自分と同性がゆえに気付かないのだろうなぁ。
なんとなくだが、谷甲州とか佐藤大輔あたりなんかは相当強烈だったりしそうだ。

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  • 主観的なコメントで恐縮です。

    あー、分かります。私も小林めぐみは後半がきついです。ただ、デビューの頃はそうでもなかったように思います。数年経ってから「アタシ」が出てくるようになりました。

    なにかのインタビューでハーレクインが好きでよく読んでいると答えていたのを読んで納得した覚えがあります。著作後半の(個人的にはどっちらけの)展開や登場人物の振る舞いがまんまハーレクインだったので。何冊か読んで、「もうお前はハーレクインを読むな」と本人には聞こえないところで偉そうに呟いていました。

    お目汚しで。

    --
    LIVE-GON(リベゴン)
    • 私もうまく言語化できないんですが、あれはハーレクイン的な何かなんでしょうか。ハーレクインは読んだことがないけれど、言われてみれば確かにそれっぽいですね。
      しかし、私の方は今回の新刊を読んでいて、そういえば「まさかな」とか「ねこたま」の頃から「アタシ」的なものの芽があったなぁ、と感じていたので、考えにずれがあるかもしれません。ちょっとデビューの頃の作品も読み返してみようかな。

      ところでこの「アタシ」ってやつがうまく表現できないんですが、なんと言えばいいんでしょうかね。人物や地の文の語りの背景に、作者の自意識が見える感覚というか、登場人物が作者の意識に乗っ取られて動いている感じというか。とにかく全ての中心に「かわいそうなアタシ」、「男とは違うアタシ」、「心ゆれるアタシ」、etc.がいるような、全てのことが「アタシvs世界」に集約されていくような。

      あとは「女」という性に対して、嫌悪とプライドの両方を強烈に主張しているような気がします。「こんな面倒くさいカラダ!」「こんな面倒くさい役目!(しかも一方的に押し付けられた!)」「でも男なんかより色々わかっちゃうし考えることもいっぱいあるんだよあんたらには分からないでしょうけどね」みたいな。
      親コメント
      • 言葉の定義もしないうちから突っ込んだ話をするのもなんですがまあ雑談ってことで話すと、はじめのころは新人作家の若気の至りと感じていたのかなあと思いました。いまでも同じノリであるかというと、なんかちょっと違うというか若気の至りがそのままちょっと粘着してしまったという感じがします。

        ハーレクインというのはもうちょっと表面的な話ですけど、登場人物や物語より作者の妄想が優先されて、ハーレクイン的展開にはめ込んでしまう感じですね。一部の少女漫画家において、何を描いても結局ホモの話になってしまうというのがありますがそんな感じ(分かりにくい)。

        --
        LIVE-GON(リベゴン)
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        • なるほど。
          確かに、SFを読んでいたはずなのに、いつの間にか違うものを読まされていたような気がします。
          何というか、(これはまた認識が違うかもしれませんが)私が読んだことのある小林めぐみの本に出てくるヒロインは、みんな作者の分身またはサブセットという感じが。

          今回ある意味一番かわいそうなのはヒロインの長兄かもしれませんね。徹頭徹尾、ヒロインの立場を可哀想なものにするためだけに作られたキャラクターでした。
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