bugbirdの日記: 「エアセクション」の問題じゃない
もう、一世紀以上「エアセクション」には実績があるのだ。
そもそも、そういうシステムが所期の通り機能しなかったから事故が起きたという事。
朝日新聞の記事では「高度な技術を導入している新幹線ではあり得ない事」と述べているが、これは見当違いも甚だしい。エアセクションは新幹線においても全く同じ実装が実在している(注意深いひとなら、いつでもエアコンが必ず停止する場所があることに気がついているだろう)わけで、今回の事故原因を特定できなければ同じ事故は新幹線でも起きる可能性があるんだよね。
後記:
たしかに新幹線の場合は「AT饋電」という饋電方式を採用していて、こう云う事故が起こり難くなるように対応している。このことは「高度な技術」と言えなくはないが、エアセクションそのものは同様に存在しているし「あり得ない事」といいきってしまうのはおかしい。この後に書いてあるように、エアセクションは隣接した饋電回路を分離するのが目的であり、そこに著しい電圧差を発生させないように設定運用するのが前提(たてまえ)なのだ。少なくともリスクを考える立場の人間ならば、「あり得ない」という建前しか根拠のない認識は全否定をしなければならない。
つーかさぁ。もういいかげんに、こういう技術的にトホホな記事をいけしゃあしゃあと書くのは止めて欲しい。たしかに今どきの技術は大衆的な感覚からは激しく乖離しているんだけど、それゆえにマスコミには正しく技術的情報を広報する義務が課せられていると思うんだけどね。
根拠として変電設備からの「電圧差」をあげているが、これってナンセンス。もともとエアセクションを設ける場所は、隣接した変電所の中間地点であり、それぞれの変電所からの給電が相互に同様に電圧降下して電圧の差が小さいことを期待しているところに設けるものなんだもん。
問題の本質は、そういう建前(電圧差が発生しにくい)であったところで、架線が熔断するような電圧差が発生していたという事実であり、その原因をきちんと究明しなければならないということなんですけどねぇ。
後記:
エアセクションの一方で回生制動をしていた車両があれば、こう云う電圧差が発生する可能性がある… というか、多分こいつが原因じゃないかと思う。問題は、エアセクションが設置されている距離よりも密集した車両運行状態になっている路線では、こう云う事故は今後も起こりうるということだ。後後記:
毎日新聞の記事では「エアセクションによる停車禁止区間に誤停車したのが原因」として、その理由もきちんと書けているなぁ。誤停車に到った経緯と、過去に同様な事故が発生した数字についてもきちんとあげてある。GJ
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