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サイエンス

タミフル分解物「OCB」が若い脳細胞を興奮させることが判明 (ただしラットで)

タレコミ by chapati
chapati 曰く、
インフルエンザ治療薬タミフルが,服用した子供がひきおこした異常行動との関係を取りざたされて物議をかもし,厚生労働省も緊急安全情報を出したことは記憶に新しい。
タミフルが子供を異常行動に至らしめる機序は不明のままであったが,今回その解明に前進があった模様である。
29日10時44分付けの asahi.comの記事が報じたところによれば,タミフルには若いラットの脳細胞を興奮させる作用があることを,米ワシントン大学 (ミズーリ州) の和泉幸俊教授 (精神医学) らが実験で初めて明らかにしたという。
内容は10月9日発行の医学専門誌 Neuroscience Lettersに掲載される。

詳細は元ネタにあたっていただきたいが,
  • 実験に用いたのはラットの脳から取り出した脳神経細胞
  • 「タミフル」および「タミフルが体の中で分解された時にできる薬効成分『OCB』」のそれぞれの水溶液に浸した
  • それぞれの水溶液に浸された神経細胞は,どちらも約10分後に神経細胞の活動が過剰に盛んになった
  • それぞれの薬物を洗い流した後も,神経細胞の興奮は40分以上引き続いた
  • タミフルそのものよりも,OCBのほうが約30倍も作用が強かった
  • 人間での異常行動が未成年に相次いでいることをふまえ,この実験でも生後1カ月の幼いラットの神経細胞を使った (これは思春期前の子どもに相当する)
とのことである。さらには,
  • 血液脳関門のガードを緩めることがわかっている「エフェドリン (風邪薬に含まれる成分)」や「アルコール」をタミフルと同時に幼いラットに摂取させると,神経興奮作用が強まる
ことも示された。
和泉教授によれば,思春期前の子では血液脳関門の機能が未熟であることや,欠陥脳関門のガードを緩める作用のある物質をタミフルと一緒に飲むことで,神経細胞への作用がおきたと推測されている。
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「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」

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