chuukaiの日記: 金銭による解決を初めから忌避したベネッセの人権感覚を疑う 5
ベネッセの原田会長は、個人情報の流出について、金銭による謝罪はしないと明言しました(参考:ベネッセのFAQ)。
経営者としてみれば、金銭的な被害もない(と自己主張している)ことだし、金銭による謝罪をしても信用(信頼)が回復しなければ意味は無い、信用の回復さえすればよいという考え方なのでしょう。
あるいは、もし顧客が金銭を求めるなら民事訴訟で裁判をすれば、謝罪ではなく賠償という形で払うからいいという考え方かもしれません。
そこには、裁判をしようという人は少ないから、賠償の総額は大したことはないという計算があるのかもしれません。
私は問い合わせ窓口の担当者と話をしましたが、金銭での解決はしない、もし個人情報の流出で金銭的な被害があると主張するなら、その内容を法務で検討して補償しないとこたえるという対応方針を採っているように思いました。
ベネッセは個人情報流出の対象となった顧客あてに、18日までに、謝罪の封書を送ると言っています(私のところにはまだ届いていません)。
届いた封書の中に図書カードのような金券が入っていないかを確認した人が多いという話を聞きました。
普通に考えると、対象数が膨大な個人情報の流出では、500円かそれを超える程度の金券が送られていて、それで済ませることに慣れてしまった人が多くなったといえるでしょう。
見方を変えれば、個人情報の流出というプライバシー侵害をされたら最終的には金銭的な賠償になることを考える、そんな時代になったと思います。
私は以下のように考えます。
プライバシーは法的に保護されるべきものだという根拠が、人権(一般的には憲法13条の幸福追求権)にあることは、判例多数説により認められるところです。
そして今回のような個人情報の流出がプライバシー権侵害に当たるということは、今の世の中では普通の感覚でしょう(と私は思っています。裁判例もあります)。
そうすると、ベネッセは、最大2千万人の人権を侵害したことになります。
戦争や公害ならともかく、ここまでの規模の人権侵害はそうそうないでしょう。
そして、人権侵害の救済は法の執行により行われるべきですが、法の執行でも救済できないところは、最終的には金銭による賠償による解決になります(今回でいうと民法709条の不法行為責任による損害賠償)。
先ほど話した封書に金券がないことも含めて、私から見れば、その金銭による解決を初めから忌避したベネッセは、いまどきの人権感覚がないんじゃないかと疑ってしまいました。
で、 (スコア:1)
具体的に、どのくらいの金額をもらえば、「いまどきの人権感覚」に見合うとお考えですか?
信用・信頼の問題も解決する必要があります。
万人が納得する金額を具体的に示せるのであれば、ベネッセも検討するんじゃないかと思います。
でも、示せないでしょ?
そうなると、法廷で決着をつけるしかないんじゃないですかね。
いまどきのリーガルマインドから言えば。
ベネッセに責任が無いとは思いませんし、被害に遭われたかたもかわいそうだとは思いますが。
Re:で、 (スコア:1)
万人が納得する金額はないです。
その一方で、たとえ500円という少額でも受け取ったら納得はしないまでも、その後は水に流してしまう人が多いと思っています。
500円 (スコア:1)
って慣れるほどに何回もあったっけ?
Re:500円 (スコア:1)
少し調べてわかった範囲で言うと、ローソン、ソフトバンクBB、東京ディズニーリゾート(オリエンタルランド)、サントリーが500円だったようです。
それだけだと「慣れた」という表現に見合わないかもしれませんが、500円の金券が一律で配布されたという報道でよく知られているということでお願いします。
Re:500円 (スコア:1)
ソフバンのしか知らなかったけど、それだけあるなら「慣れても」いいかも。
庶民大増税企業大減税してんだからもちょっと上げてもらってもいいとは思う(下心