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codeslingerの日記: 長すぎるモラトリアムの弊害

日記 by codeslinger
TRPGサークル等で若い人たちと接し、仕事で専門学校などの
システム作っていて時々思うことがある。
今の日本の社会、若者にとって生きやすい社会なんだろうか?


社会が成熟&高度化してくると、子供が社会に参加するためには多
くのことを学ばなければならない。高学歴であることは今の日本で
は必須条件だ。
だが、高学歴であれば高収入or高地位になれるというわけではない。

一昔前なら、高学歴であるだけで、会社のジェネラリストとしてや
っていけた時代もあった。だが、みんなが高学歴であることが前提
の昨今、そのなかでさらに専門技能専門技術が求められている。
高度な技能技術知識を持つためには、大学だけでは足りない。大学
院や専門学校、各種資格試験などをクリアしなくてはならない。
そうして若者が社会にでるのがどんどん遅くなっていっている。

一方で、主にサービス業などで若い人は需要がある。
フリーターの需要である。若さと安さを求められ、アルバイトニュ
ースが毎日でている。特に大学生はフリーター天国。学業なんて
そっちのけでフリーターだ。いつ役に立つか解らない学業よりも
すぐお金になるフリーターの方がいいにきまっている。

一方では専門知識を求められ、一方ではフリーターとして即戦力を
期待されいる若者たち。その結果なにが起こっているのか?


将来を決めにくい。自分の能力がどこまで社会に通用するかどうか
がわからない。下手に能力がある人ほど可能性に振り回される。

能力不足から若くしてドロップアウトする分には立て直しが効くが。
25歳をすぎ30近くなってから、能力不足を突きつけられると、
そこから人生立て直しするのはかなり難しい。

実際。25歳すぎてから専門技能習得のために各種学校いく人は多い。
だが、よほどの実力を身につけないと卒業してもさらに苦しくなる。


なにより最大の問題は、そうして社会に出るのが遅れていった人
ほど「夢」が大きいことだ。
長いモラトリアム生活の中で、自分には何かが出来るはずだと信じ
て来た人たち。社会に適応できないのはただ自分にあった仕事に
まだあえてないだけで、それはきっともうすぐ出会えるはずだと。

その夢の大きさゆえ現実を受け入れにくくなる。
それが若さという可能性に振り回されてきた結果だとすれば、あまりに悲しい。


17歳の少年がいる。彼はうちのサークルの中でその無知識ぶりで
よく話題になる。周りの年長者(25~30歳)からも心配されるほどだ。

でも私は彼を高く評価している。彼はいろんな意味で積極的だからだ。
彼のような人の方がこの社会を生きていけるのではと思うのだ。


あー、なれない文章を書いて肩がこったぜ(笑
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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

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