cooperの日記: 帰省
実家に置きっぱなしの、若かりし頃に多大な影響を受けた CD の整理に着手。今まで何度もチャンスがあったはずなのに、そこだけうっちゃっておいたのには酸っぱいワケがある。
キライだったのだ、若いころの、自分を、ずっと。
The Smiths にどっぷり入れ込んで、バンドでコピーしてた頃だったけど、まるで腐った魚のような目をしていたと思う。斜に構えて、ひねくれて、文句ばかりたれて、行動力のかけらもない最低最悪なやつだった。いつもとげとげしい雰囲気を漂わせて、近づいてくるもの全てに敵意を向けて、強情で、偏屈で、自意識過剰で、自分勝手で、弱虫の、かわいそうなやつ。
つまり、The Smiths を聴くとパブロフの犬よろしく、酸っぱい思い出がいやおうもなくわんさか蘇ってきてしまう。
18 の冬、英語も話せないのにイギリス一人旅を強行して親を呆れさせた。クリスマス休暇中だったから、ヒースロー空港からバスも地下鉄も動いてなくて、いきなり途方に暮れた。初日だけは日本からホテルを予約しておいたけど、あとは自分で B&B を探して歩いた。ロンドンは案外狭い街だった。露骨な人種差別を初めて経験した。
食べ物はファーストフード以外、ホントにまずかった。女の子がみんな大人っぽくて、すごくキレイで可愛く見えて、自分の格好とか髪型が恥ずかしくて仕方がなかった。蚤の市で同じ年頃のブロンドの女の子から「Morning!」って言われたのに、うつむいたまま、足早に逃げ去ることしかできなかったのも、苦い思い出。
おマンチェブーム(by rockin' on) で The Stone Roses とかが人気だったのでマンチェスターまで足を伸ばしたけど、ぜんぜん普通の街だったりして拍子抜けしたり。でも、あそこの宿のおばさんはとてもいい人だった。「モンローの宿」を教えてもらうのに「マングローブの宿」にしか聞こえなかったのも、今考えると可笑しい。
今回帰省してみたら、なんとなく、そんな若い頃の痛い自分を受け入れることができたらしい。確かにイヤな奴だった。そして、今も痛くてイヤな奴かもしれないけど、なんとなく、そんなこんなをひっくるめて、全部オーケーなんだと思えるようになった。すごくいいかげんだけど。
# ていうか、今更受け入れてどうするってのもあるんだけど...
部屋に持ち帰った CD を久々に聴いてみたけど、やっぱり、Johnny Marr のギターとコード進行には、懐しさとともにグっとこみあげてくるものがある。でも、モリッシーがキモイのは、今も昔もかわらないなぁ...
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