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cooperの日記: 新日曜美術館: 土門拳「 筑豊のこどもたち」

日記 by cooper

小さいころ、好き嫌いが激しかった。魚が嫌いで乳製品ばかり食べていた。ごはんが嫌いでパンばかり食べていた。トマトが出ると泣いて抗議した。だけどなぜかひじきや切り干し大根なんかの年寄りじみた食べ物も好きで、「おかしな子」と親に思われていた。

そんな偏食を直そうと思ったのか、うちの親父は時々、土門拳の「筑豊のこどもたち」を見せながら、親父の子供時代、食べ物がいかに貴重だったかを語って聞かせてくれた。

写真集の中でも、二人の姉妹が印象的だった。透き通った瞳で、いかにも聰明そうな姉と、落ち着きなくいたずら好きそうな妹。写真の隅々から、貧しさと寂しさ、侘しさ、その中で精一杯に生きる懸命な姿が子供ながらに感じられて、正直、体がむずがゆくなるようだったのを覚えてる。目をそむけたくなるような、だけど、また見たくなってしまうような、そんな写真だった...

今見ても、色褪せない写真の数々。そこに結びつけられた記憶。自分でもびっくりするぐらい鮮明に、子供時代を懐しく思い出してしまった。

偏食はすっかりなくなったけど、写真集を買ってみようかなぁ。

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