cooperの日記: 「甘え」と日本人
日記 by
cooper
読了。
土居健郎と齋藤孝の対話をベースに、現代人を取り巻く環境や病を取り上げ、その原因と対策を探る。両名の代表的な著作を読んだことのある人にとっては、さほど目新しい内容ではないと思う。二人の対話から生まれる『+α』を期待していたのだけれど。
それでも、齋藤による「区切り」についてのコメントには、刺激された。
たとえば、わたしは先日も、卒業式に出席しましたけれど、その卒業式の後にも、学生のほうは「これからもよろしくお願いします」と言うんですよ。最後のときなのに、「最後」だという意識がない。いつでもまた話ができる、いつでも連絡が取れる、いつでも気軽にできるということなんです。だから、もう二度と会えないかもしれないという緊張感がないし、ちゃんとしたお礼を言う学生も少ない。別れという区切りをステップボードにして、心をもう一段階強くするという機会を失ってしまっているんですね。だから、最後にわたしは「いや、もう二度と会わないんだよ」とあえて言いました。「基本的に今日を限りに会わないという日なのだから」と。そうしないと、区切ることによる強さの獲得がなくなってしまって、何か困ったらすぐ頼るという方向に行ってしまいますから。(p.144)
その通りだと思う。
ダラダラと日常を過してしまうのも、区切ることができないせいだろう。区切るということは、自分に対して厳しさを持つということだし、区切りがあるからこそ、今、目の前にいる人と、真剣に向き合う気持にもなる。
プログラミングでは嫌というほど区切りをつけているのに、普段の生活でそれができないのは、やはり、自分を甘やかしているからに違いない。反省。
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