cooperの日記: 特別公開講座
日記 by
cooper
淑徳大学・豊島区共催 ー人間とはなにかー
1. 発達心理学の立場から(10:00~11:30)
講師: 川瀬 良美
- 発達を規定するのは遺伝と環境および相互の影響である
- 発達には、一定の傾向と方向性がある
- 心身の部位によって、発達のスピードは異なる
- 発達における「最適期」を逃すと、後で回復するのは困難になる
- 発達が遅れても、条件が整えばもと通りに回復するケースもある
- 人として育てられるから人になる(狼少女)
- 「発達とは本質的に文化を身に纏うことである」(鯨岡峻、2000)
- 人は、発達段階に応じて心理・社会的課題を示される
非常にクリアーな講義だった。一番印象的だったのは「発達とは文化を身にまとうこと」というフレーズ。貧しい文化は貧しい人間を育てる。
2. 認知心理学の立場から「人の記憶と脳について」(13:00~14:30)
講師:駒崎 久明
- 記憶のプロセス(記銘、保持、想起)
- エビングハウスの忘却曲線
- 短期記憶と長期記憶
- 処理水準モデル(形態的処理、音韻的処理、意味的処理)
- 記憶の種類(エピソード、意味、知覚表象システム、手続き)
- プライミング(先行刺激)
- ワーキングメモリ
- 脳損傷患者の症例、海馬
- ブローカ、ウェルニッケ
質疑応答が面白かった。
Q. 心とは脳ですか?
A. 脳の機能の一部でしょう
Q. 脳が心を作るなら、脳を騙せば心を欺くこともできるのか?
A. 脳を騙すなんてことはおこがましいし、それほど脳は単純な作りじゃない
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