cyber205の日記: 魔法瓶を積むプリウス
これがプリウスの真空タンクだ。
そう、ガソリンタンクではなくて、「真空タンク」な。
作ったのが「タイガー魔法瓶」のタイガーコーポレーションってのがまた面白い。
能書きは以下の通り。
> 走行時に暖かいエンジン冷却水を真空タンク内に蓄えておき、
> エンジン再始動時に真空タンク内の保温された冷却水をエンジンに効率良く供給し、
> 素早く最適温度に上昇させます。
つまり、真空を貯めるのが目的ではなく、冷却水を保温する魔法瓶を積んでいるわけ。
2004年北米モデルのプリウスから搭載という話だが、本当にこういうことをやっちゃうとは。
エンジンには確かに、最適な油温、水温というものがある。
あまりに温度が低すぎると、運転して暖気した状態を基準として、
スムーズに回るよう設計されているエンジンなので、変なとこが摩耗する。
つまり、停車して、冷えてからまたちょろちょろっと走って、また止まって…という、
お医者さんの回診みたいな運転は自動車を早く駄目にしてしまうのだ。
(ドクターストップモード走行とか言う名前だったと思う)
だから、近所に行くのにもクルマを使うのはメカに対しても良くないってことになる。
逆に、高すぎればノッキングしやすくなったり、吸気が加熱されてしまって、
充填効率がダウンしてパワーが落ちるといった現象が起きる。
実は結構これもバカにできなくて、ホンダのFitなんかは開発時に
エンジンルームをコンパクトにまとめてしまったせいで、
思ったよりそこが暑くなってしまい、吸気が熱せられて所定のパワーが出せず、
大慌てしたというエピソードがあったりするのな。
もちろん、もっと酷いとご存知オーバーヒートという事になる。
過熱でエンジンブロックが変形し、下手をするとヘッドとの間に歪みが出て
ガスケット抜けといった、大きなトラブルが起きることになる。
そして、オイルと冷却水が漏れたり混じったりしてどえらいことに…。
# 過熱は、一回でもやっちゃうと耐久力に深刻な影響が出るんだって。
で、トヨタは水温を保持するために魔法瓶を積んだわけだ。プリウスに。
水温を上げるために暖気運転を長々とやるぐらいなら、
「あっためた冷却水を貯蔵してしまえ」と。もちろん冷やすのは従来通りラジエターの担当。
トヨタに言わせれば、プリウスは既に「シリコン・エンジン」を積んでいるのだとか。
シリコンチップの半導体デバイスで、高度に制御されたモーターが第二のエンジンとなる。
インバータを積んでモーター駆動電圧を500Vに昇圧したのがハイパワーの秘密。
やっぱりモーターのパワーアップはまず、電圧が高いことに尽きるか。
ElectricPowerdのラジコンでも6Vと7.2V、7.2Vと8.4Vの走りの違いは、
GasPowerd(エンジン)カーのノーマルとニトロ燃料ぐらいの違いがあった。
8.4Vなんかはもう、6V比でニトロ^2ぐらいの早さだったわけで。
実際、最近の電車などはモーターを、インバータ駆動で1000Vぐらいかけて走る。
プリウスは電池だけで結構長時間走行できるし、2代目は太いタイヤの抵抗をものともしない。
# 初代は無理して細いタイヤを使って燃費を稼いでいた。
これで普通に走って燃費20kmぐらい軽く行くのだから凄い。
10年後にやってくる電池交換時期がどうなるかというのが気になるけどね。
新品時の強放電特性ってのは十分にその瞬発力でわかったが、
問題は「劣化してくると、それがどう変化するか」ということ。
どうしようもなくなって「電池交換」ということになれば、高くつきそうだ。
逆に、電池の技術は今も進歩しているので、もっと性能のいい電池が設定されて、
交換すれば走りが良くなる可能性も考えられるんだけど。
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