cyber205の日記: 2SC1815とピン互換で電流を多く取れるトランジスタ 4
2SC1815といえば、日本の趣味な人たちが行う電子工作を支えていると言っても過言ではないほど普及した
定番の汎用小信号トランジスタですが、同じ配置でさらに性能があって、しかも、それなりの安さがあるモノ
となると、探すのは難しいようです。特にトランジスタに流せる最大電流が150mAってのが、大電流を流して
高輝度LEDでも光らせようとするとネックになる。
##「探すのは難しい」ってのは適切ではないっぽい。結構あるとコメント付きました。
ところが、「無作為研究所」さんの調査報告によると、国産ではなく米フェアチャイルドの製品に、
2SC1815とピン互換で電流容量の大きな、おあつらえ向けのトランジスタがあるんだとか。
調査結果として、KSC2001 KSC2331 KSC2383 あたりが挙げられています。
トランジョン周波数(要は使える周波数の最大値)に関しては2SC1815に劣るけれども、
大電流が流せる魅力は大きく、値段もそんなに高くないとのこと。
ふと思い立って、この型番をちょっと調べて国産のトランジスタにあてはめてみましたが…
KSC2001とKSC2383あたりは、2SC2001と2SC2383と比較すると、特性がよく似ているような気がします。
同じピン配置で、性能もだいたい同じとなると、この2つは事実上、
日本製トランジスタの互換品として作られたものではないでしょうか。
TYPE____VCBO__VCEO__VEBO_____Ic_____Pc______hfe_____fT
KSC2001__30V___25V____5V__700mA__600mW__200-400__50MHz
2SC2001__30V___25V____5V__700mA__600mW______200_170MHz
TYPE____VCBO__VCEO__VEBO_____Ic_____Pc______hfe_____fT
KSC2383_160V__160V____6V_1000mA__900mW__160-320__20MHz
2SC2383_160V__160V____6V_1000mA__900mW___60-320_>20MHz
耐圧とかコレクタ損失とか、まるっきりソレっぽいのですよ。
フェアチャイルドってのは、高速動作のメサ型トランジスタの開発で財を成した会社で…
というかトランジスタの発明者、ショックレーが立ち上げた「ショックレー研究所」で
所長のあまりの横暴に耐えかねて
# ショックレーは研究所のトイレ掃除に至るまで、雇った博士号取得者にやらせようとしていたし、
# アイデアを思いつくと次々と研究テーマを立ち上げ、製品化まで辛抱強く研究する能力に欠けていた。
# 結局、これじゃ「やってられない」と感じた研究者が集団退社する騒ぎになった。
研究所を飛び出した8人の研究者が、航空機器を作っていたフェアチャイルドに資金援助を求めて
立ち上げた会社で、アメリカの半導体産業、特にシリコンバレーの原点となった会社なのだとか。
今でも現役の半導体製造関連会社の多く、例えばインテルなんかもそうですが、
実はフェアチャイルド出身者がスピンアウトして立ち上げた会社だったりして、
物凄い伝統あるトコだったりします。いったん没落していろいろ転売されたのだけど、
伝統のブランドを再建すべく買いなおした人たちがいて、現在のフェアチャイルドは
そうした経営陣によって運営されていると聞きますね。
形状TO92タイプで鬼のようにトランジスタを出しているそうだけど、おそらくは既存のトランジスタの
保守パーツとなる部品をしっかり揃えて、手堅く商売することを視野に入れて
製品ラインナップを組んでいるのではないかと思わせるフシがあります。
汎用品じゃないわけですけど (スコア:1)
Re:汎用品じゃないわけですけど (スコア:1)
エピタキシャルで作ったトランジスタの特性はもともと
「低電圧、大電流」用途だから、このテのトランジスタはその特徴をよく活かしてますね。
耐圧の低い電流の取れるトランジスタは「ハンマードライバ」って言うのか…。
ハンマーって何だろう。ドットインパクトプリンタのハンマーかな?
Re:汎用品じゃないわけですけど (スコア:1)
150mAより大きい (スコア:1)
それ以上引っ張りたい場合ですが、
Icが大きいトランジスタは、すなわち許容損失も大きくなるので
パッケージが大きくなったり放熱器がつけられるようなものになるのは
やむを得ないところでしょう。
単にLEDをon/off駆動したいなら、FETでもいいのでは。
秋月なら2SK2936とか。
Nチャネルのエンハンスメント型ならNPNトランジスタとほぼ同じような
使い方ができます。ゲート電圧はある程度必要ですが。