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cyber205の日記: 飛行機が本気でダイエットしてるらしい 13

日記 by cyber205

<日本航空>スプーン細く、機内誌ページ数減……航空機“燃料ダイエット” 燃料高騰で">

日本航空(JAL)グループの話なんだけど、なかなかこれが凄いことになっている。
国際線ビジネスクラスの機内食で使う有田焼をマイクロバブルを入れた陶器にして約20%軽量化、
スプーン・フォークの柄を細くすることで1本当たり2グラム軽量化、なんてことをやっている。
# これでも飛行機1機で考えればそれぞれ2~3キログラムは軽量化できるとか。

貨物コンテナをアルミ製からガラス繊維系の素材に更新、
1台当たり26キロ軽くなって1機当たりで約1トン軽量化。
# コンテナは40コぐらい積んでるらしい

従来満タンにしていたトイレなどで使用する給水タンクへの貯水量を、1機当たり300~400キロ軽量化
# 水1リットルは1キログラム。多分1トンぐらいは積んでたのを限界まで減らすっぽい。

機内誌のページ数を削減(1冊当たり15グラム軽量化)、
貨物機の外部塗装をしないで90~150キロの軽量化
# 塗料の重さもバカにならんらしい

これで目標はB777型機1機当たり500キロの軽量化だとか。
試算では1キログラムあたり2万円の削減効果を見込んでいて、年間で1000万円の燃料費削減が目標。
軽量化による燃料費削減効果は、会社全体で年間7億円が浮く勘定だとか。
# 軽くして1機あたり年間1000万円稼いで、70機あるから7億かな?

今年は5000億円以上を燃料代として見込んでるそうだから、7億円は燃料費の0.15%
凄いね、軽くして燃費がちょっと向上するだけで億単位の金が動くなんて。
でも、割合で見ると1%のそのまた7分の1ぐらいしか安くなってない。それでもやるのね。
# いやはや、まったく本気モードだとここまでするのかという。

そのうち、人間にも軽量化が強制されるかな。
航空業界の謎として、手荷物の重量はかなり厳しくチェックされるのに、
乗る人間の重さは厳しくチェックされない不思議があったりする。
そんなことを言い出すと客が逃げちゃうんだろうけど、スプーンの柄を削って稼いだ数キロも
太った人が乗ってきたり、客の何人かが、ガブガブ水を飲むだけでチャラにしてしまうってのは
なんだか悲しいものがあるよね。

そのうち「飛行機の搭乗前に必ずトイレを済ませてからお乗り下さい」ぐらいは言われるかもしれない。
これを徹底すれば一人あたりだいたい数百グラムは軽くなるんじゃないかな。
人間、水を飲むか飲まないかで一日1キロぐらいは体重が変動するし(ただし3日以上は何らかの形で摂取しないと死ぬ)、
2日食べなければ普通に水を飲んでいても2キロは減る。ただしそこから先は身を削ることになるので難しい。

[コメント見ました。とりあえず設定変更してアレたま行きにしておきました]

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • アレタマに突っ込んでほしいと思う今日この頃。
    --
    妖精哲学の三信
    「だらしねぇ」という戒めの心、「歪みねぇ」という賛美の心、「仕方ない」という許容の心
  • by gedo (7079) on 2008年06月22日 15時05分 (#1368455) 日記
    そういえば、燃料サーチャージなんて言葉がありますけど、そのうち体重サーチャージなんて物が出たりして....
    まあ、日本の場合は国際交渉とかアピールが下手なばかりに、無茶なCO2削減目標を押し付けられた面はあるけど。
    • 体重サーチャージ…(汗
      自分も100kg近いので、多分飛行機に乗るとなると、普通よりたくさん取られるほうだと思います。
      やっぱり書かないほうがよかったかなぁ。

      日本はオイルショックで必死になって省エネをやった経験があるので、
      産業用のエネルギー利用効率は良いのですよね。(つまり改善の余地が少ない)
      ですが、家庭用と運輸部門はまだまだ絞れますよ。
      クーラーの温度設定を28度に強制するような馬鹿なマネをしなくてもいけるはず。
      # 人間は立っているだけでも基礎代謝が上がってより多くの熱を出すのに、ちょっと動けば汗が吹き出るような温度設定は
      # それこそ「寝転がるか、じっと座って耐えろ、一切仕事をするな」と言っているに等しい。

      実のところ、技術的に対応する能力は十分にあっても、
      法的、制度的に普及させるのが難しくて余計な無駄遣いをしている分野はまだまだあるわけで。
      家庭用の小型発電所や冷暖房システムなんかは、まさにそんな感じです。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      まぁアリだと思うね。
      今でも力士なんかは主に幅の関係で二席分を取ってたりするけど。
      ただそれで「デブは追加料金」の形になると風当たりも強くなるだろうから、全体的に値上げしつつ「軽い奴は割引」になるだろう、やるなら。
  • そのうち、人間にも軽量化が強制されるかな。

    スッチーの制服がビキニになるとか…(10人乗って、一人500g軽量化すれば、5kgだもの) :-)

    多分他にも、こんなのが考えられますね。
    • 室内清掃の徹底(多分3kgぐらいは違うぞ)
    • エコノミークラスの縮小
    • 機内販売・機内消費用酒類容器のペットボトル化・紙化
    • 炭酸飲料を350mlカンから1.5lペットボトル & 専用サーバ化
    • 機内雑誌・新聞類のオンライン化
    • 機内サーバのSSD化
    • 分厚くて重くて画面が小さい液晶テレビの軽薄化
    --
    fjの教祖様
    • それなりに、制服が薄く軽くなる可能性はあるかもしれません。
      スッチーがビキニになるかということになると、それは影響が大きいのでアレだと思いますが、
      男子キャビンアテンダントやパイロットも含めて、トータルでの重量にメスが入る可能性はありそう。

      飲み物系はサービスとの兼ね合いもあってまだ重いビンを積んでいるのですね。
      雑誌なんかは、液晶ディスプレイと比べて軽くなるかどうかは微妙な気がします。

      顧客サービスを落とさずに削れるところを削るのは大変だろうなぁ…
      親コメント
      • 雑誌なんかは、液晶ディスプレイと比べて軽くなるかどうかは微妙な気がします。

        いやいや、飛行機に積んでいる今の液晶ディスプレイは、フタ昔前ぐらいの液晶テレビ。小さいわ、解像度低いわ、重たいわ。

        これを最新のノートPC用液晶ディスプレイに置き換えても質量的には殆ど変わらないでしょう。その上で雑誌・新聞類を全部オンラインにしてしまう。

        メリットとしては:

        1) 雑誌・新聞類の配布回収のコストやゴミが軽減する
        2) 誰もが見たい雑誌を見たいときに見れる(今は殆どの人が離陸前にガメて、着陸まで返さないので、見たいときに見たいものが見れない)
        3) オンライン化に伴って、参照できる雑誌・新聞の種類はむしろ増やせる

        などが直接的に考えられます。その他に、

        4) 新聞の場合、インクが手につくので、手を洗うために消費していた水がいらなくなる(配っているCA、客の両方)
        5) 地上で雑誌・新聞を輸送したために掛かっていた燃料等が不要になる(一体、成田発着便だけでもどんだけ運んで、どんだけ紙とインクを消費しているのか、考えるだけで…)

        などが間接的な影響として考えられます。全体として、環境負荷が軽くなり、CAや地上クルーの負担が軽くなり、顧客サービスが向上してしまいます。清掃などの地上作業の時間が減れば、その分飛行機の回転率が向上する可能性も出てくる。
        これはANAとJALだけでなく、全社でやって欲しいんですけどねぇ。
        --
        fjの教祖様
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        >雑誌なんかは、液晶ディスプレイと比べて軽くなるかどうかは微妙な気がします。
        777初期に全席に付けられていた液晶ディスプレイなんて、椅子の入れ替えでほとんど外されたんじゃなかったっけ?

        勿論、重量削減策として。

        個々の装備を減らすと、機器本体よりケーブル類での軽量化が大きいって言っていたな。

    • そのうち省エネルック割引が登場し、
      待合室にはJobaとWii Fitがずらりと並ぶようになるのかも。

      #冷暖房コストも変わってきそう
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        せんせい!CO2排出が増えてます
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い

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