darknightの日記: マスメディアによる報道のあり方と性格の醸成
巷間立て篭もり事件で気を取られている昨今、ついにと思わせる報道があった。
それは、福島の母親殺人事件で、犯人がネットカフェで視聴していたDVDの中身である。
犯行発覚時、夜のニュースで現地報告していた人は、その時は「ビースティー・ボーイズ」のDVDを
見ていた旨を報告し、本日の某紙朝刊では、昨年10月に来店した際、「マリリン・マンソン」のDVDを見ていたと
報道している。曰く、反社会的・反キリスト教的な歌詞と奇妙な衣装。コロンバイン高校での銃乱射事件の
犯人が好んで聞いていた。(注:コロンバイン高校の犯人グループは、マンソンのファンではないと証言している)
その過激さから、アメリカではCD販売が規制されている とも。(注:アメリカ全土規模ではない。)
どうも首尾一貫性がないのはこの新聞と系列TV局の常套手段だが、ややもするとこの記事は、
「若者にハードロックやヒップホップを聞かせるのを規制しろ」と言っているに等しい。
コロンバイン高校の事件以降、アメリカがこぞってマリリン・マンソンに対するバッシングをしていたが、
ついに日本でも同じ事が起ころうとしているのか。
そういう報道をしようとしている奴らに、「Bowling for Columbine」を見ろと言っておきたい。
マンソンはアメリカの社会問題について正鵠を射た意見を言っている。
表装にのみ囚われて本質を見失っているのでは、報道機関がその体を成していないのと同じである。
確かにハードロックには過激な描写(音然り、歌詞然り)があるが、それだけでNGと決め付けるのは
あまりに短絡過ぎた考えであるかと思う。また、音楽の影響が大きいというのならば、
犯人が生まれてからこれまでに関わり、携わってきた多くの事柄の方が、もっと重大だ。
個人の性格の醸成には、今迄の周囲(特に両親)との関わりが不可欠だからであると自分は考える。
両親対自分、地域共同体の中での自分、そして自分で自身の事を考える。それが必要なのに、
短絡的にマンソンが悪い、ビースティー・ボーイズが悪い、ロックが悪いという報道では、何も解決しない。
これは報道ではない、プロパガンダそのものである。
報道する中で各マスメディアの思想(思惑)が滲み出るのは仕方ないにしても、こういう短絡的な報道は
なんとしても排除しなければならない問題のはずである。
マスメディアやインターネットを利用こそすれ、鵜呑みにして深く信じ込まない。
そんなメディアリテラシーが必要な世の中になったようだ。
マスメディアによる報道のあり方と性格の醸成 More ログイン