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490919 journal

darknightの日記: 「30代の”うつ”」 1

日記 by darknight

先日のNスペで放送されていたのだが、番組の中で
30が「うつ」に至る原因について色々と考察があったが、自分的には次のように考える。

1.周囲に相談できる相手がいない。
  知っての通り、この世代(特に30代半ばの世代)は、就職氷河期世代と言われ、
  その上の世代に比べて同期入社の人数が圧倒的に少なく、非正規雇用の割合も高い。
  また、その世代より以下の入社人数も縮小傾向で推移し、人員構成を例えるならば
  「頭でっかち」(高年齢層の人員が多く、若年層の割合が少ない)の状態になっている。
  上の人間に相談は出来ないし、とはいえ下の人間は相談するには力量が足らない。
  こういう時は同期の人間に相談するのが一番なのだが、絶対数が不足しているので
  相談する相手がいた所で物理的に離れているので、気軽に話をすることも出来ない。
  結果として自分で悩みを抱え、上司が気付くこともなく、積もり積もるという状況になる。

2.仕事量が格段に多い
  従来の雇用構造であれば、1人辺りの業務量が分散、また若い世代がするであろう業務が
  確実に割り振られるが故に、業務負荷が少なく済んでいた。
  上記にもあるように、同世代及びそれより若い世代の人数が少ないので、1人辺りの
  業務負荷及び業務量が格段に上昇し、本来するべき業務に専念できない事態となっており、
  勢い長時間労働となってしまう。 上司は当人の業務量も知らず次々と新たな仕事を支持し、
  当人が抱え込みすぎてしまう状況になる。

3.誤った「成果主義」の蔓延
  これは直接的な原因ではないかもしれないが、症状に至る遠因として書いておきたい。

  某巨大IT企業が導入したものの、結局として失敗に終わった「成果主義」。
  評価方法についても曖昧で、絶対評価が求められるところが、相対評価に変わっていたりと、
  現在でも誤った形で成果主義が蔓延しているのには変わりなく、毎年の如く
  制度変更に見舞われる当事者は溜まったものでなく、その中で成果を出そうと奮闘しても、
  評価には繋がらない。焼け太るのは言いさえすれば済んでしまう人事担当や役員である。
  上層部は単に成果(売上・利益)を求めているが、そのプロセスに至る過程を無視し、
  無駄な努力が必要な所もあるのに、それを無視して結果のみでしか判断しないのだから始末が悪い。
  これでは一般社員は腐ってしまう。

この問題は、企業のあり方の変容に根本問題が隠されていると思う。
従来の社会公器としての企業が、社員ですらコスト要員(モノ)とみなし、結果が出なければ切り捨てて
よりコストの低い要員にシフトし、いきおい派遣社員の増大や偽装請負の蔓延を招いた 等々を行ったことで
単純に利益だけを追求し続ける存在に変質し、成り下った結果がこの事態である。
即ち、企業が自分で自分の首を締めるような事をした結果、当然の報いを受けたというのが正確である。

企業が採った解決策の一つとして、職場復帰後の仕事の配慮を考え、きめ細かくフォローするという方法がある。
それはそれで一理ある。しかし、フォローは当人だけではなく、若手~中堅どころ全員に対して
一律平等に行なうべきではないかと考える。表立って出ないだけでいつ何時同じように病気になる者が
出ないとも限らないからである。こういうことを事前に「芽を摘む」事が今後企業に必要ではないだろうか。

解決策として単純に当該世代の人数を増やせば解決するという問題ではない。
あくまで重要なのは、「自分と同地点で働いている同世代の人間」であるから。
また、歪んだ構造を是正しようとして、新人を大量に採用しても意味は無い。
なぜならそれを育てる人間(上の世代)がそこにはいないからである。
新人は社内で疎外感を感じつつ仕事をし、ついには辞めていく。メンター制度を採用しているのはまだいいが、
その制度すらない企業がまだまだ日本には数多い。

とばっちりを食うのはいつの時代においても下っ端である。高年齢層の従業員は何もしないことに
血道を挙げ、「勝ち逃げ」「日々の安泰」を意識して日々を過ごしている人間もいる。
高年齢層の人間は、今こそ置き去りにしてきた若年層に目を向け、その力を確認し、
正しい方向に導いて、今後の国家の繁栄の礎となるよう努力して頂きたいと思うばかりである。

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  • 昔は結構、必要な知識をつけるためにさらに学ぶ費用とか、会社が出してましたよね。
    幹部候補とかだと数年間大学へ入ってさらに勉強させてくれたりとか、じっくり育てる余裕があった。

    でも今はスキルアップを自分で何とかしないとどうしようもない。
    人材を欲しがる時の合い言葉は「即戦力!、即戦力!!」でしょ。
    育てれば結構いいとこ行ける人でも「すぐ使えない、不要!」とレッテルを貼られる。
    そして最後には「今うちに欲しい人材がいない!人手不足だ!!」とわめくわけで。
    # そんなに都合良く人材が揃うわけないじゃん。給料のいらない労働者を探すようなもんだ。

    そういう社員のほうも、会社が投資してスキルが上がれば、すぐに辞めてもっといい所へ行こうとするから、
    会社のほうが投資してもしょうがないという話もあったりするのですが…。

    健全な社会なら、社員を活かすいい会社は伸びるし、使い捨てにする会社は潰れる…はずなんですが、
    どうも不健全で悪徳なほうが業績も良いらしい [srad.jp]のが困ったものです。

    > ダラスで創設されたVice Fund(VICEX)という「悪徳ファンド」は、アルコール、兵器、ポルノ、
    > ギャンブル産業など、SRIファンドでは除外される企業ばかりを集めて投資するファンドで、
    > 5年間の投資パフォーマンスが120%と、最優良なSRIファンドとそうひけを取らない成績をあげている。

    世の中、悪人のほうが住みやすくできてるんだなぁと。
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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