darknightの日記: 記事雑感 1
針路IT(田中克己氏)【日経BP】を読んだ。
とかく、ユーザ企業は、ITソリューションベンダーや開発会社に対して、強気にモノを言う体質がある。
記事中にもあるように、「この機能がないから○○までに対応」とか、「スケジュールを守ってほしい」等
言ってはいるものの、「求める機能は本当に必要なのか」「優先順位を履き違えていないか」の観点に立つと
記事中の「IT部門の技術力の無さがそうさせているように思える」の一言が重大な意味を持ってくる。
文中、「画期的な新製品があったとしても、うるさいだけで技術力のないIT部門はおそらく製品を導入しないだろう。」
とあるように、
「自分が知らない(知ろうとしない)会社の製品は使えない(使いたくない、信用できない)」
「サポートが足りない(それくらいの事はサポートしてくれて当たり前)」
「セキュリティが心配(暗にセキュリティ面までサポートしろと言っている)」
本来ならば、自分達でなんとかしないといけないレベルの事象まで、
「自分たちは素人なんだから」という「錦の御旗」を振りかざしてベンダーに丸投げし、
何かあっても責任をとれないので、導入して困った時はベンダーや開発会社に保証を求める。
田中氏は次のようにIT部門の状態を看破している。以下、記事を引用すると、
「ITベンダーに多くのことを任せているIT部門には、自ら製品・技術を評価する力がないのかもしれない。
こういうIT部門は、新しい機能を盛り込んだ先進的な製品を探し出し、
業務にどう貢献させるかを考えたことがあるのだろうか。
経営者らが求めるビジネスプロセスやビジネスモデルの変革に応えようとしているのだろうか。
経営者らに投資効果を説明してきたのだろうか。大いに疑わしい。」
「IT人材の育成に力を入れているのか疑わしい企業も少なくないだろう。
「ITを業務にうまく利用することが分かっていればいいので、技術に精通する必要はない」
と反論するIT部門関係者もいるだろうが、仕事を依頼するITベンダーが必ずしも必要な技術力を持っているとは限らない。
ユーザー企業より業務に詳しいこともあり得ないだろう。
なのに、ITベンダーに要求すれば、なんでもやってくれると思っている。」
「多くの経営者は「企業経営にITは欠かせない」と認識している。
ならば、IT部門に技術を理解し、その適用効果を最大化するIT人材をそろえる必要がある。
さらにIT部門は、人材の獲得や戦略的な人事ローテーションを経営者に訴えなければならない。
でなければ、「IT部門はもう終わり!」と引導を渡される羽目に陥るかもしれない。」
将に自分のクライアントで陥っている症状である。
IT部門の縮小、人材ローテーションの提案、これは今の行先で自分と上席が「これではいかん」と
客先の部長(課長は当事者なんで提案しても無駄)、役員席に説明を繰り返してきた
内容と極めて一致する意見である。
自分や上席がこのクライアントから撤退して、今後自分達で解決する段になった時、
今の状態からどうやって脱却するのか見もので、面白くなってきたと言っては失礼だが、
そんな感想を持つに至った。上席にも展開し、内容を吟味してもらおう。
答え: (スコア:0)
> 自分や上席がこのクライアントから撤退して、今後自分達で解決する段になった時、
> 今の状態からどうやって脱却するのか見もので、
安請け合いするベンダーに泣き付いて、更にドつぼに嵌る。
原因分析も無いまま責任者の首が飛び、業務が一時麻痺し、現場が悲鳴を上げ、
組合は経営側への恨みを募らせ、業績を大いに傾けつつ、
運が良ければ更に別のベンダーに泣き付き、
業務設計を一から見直す事になる。