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11624052 comment

ddtsのコメント: 短時間はガバナで (スコア 3, 参考になる) 146

短時間の変動は、火力発電所のガバナで吸収しています。数分程度の変動はこいつで吸収できます。
それ以上は揚水で吸収している部分が大きいです。揚水は数分で起動できますから。

たとえば、12時になれば負荷が急減しますが、これに対応して揚水を起動すれば、火力がガバナで
追随できる範囲のうちに負荷を吸収できます。逆に、13時になったら揚水を止めれば、負荷増にすぐに
対応できます。ピーク時になると、ガスタービンを起動したり。

負荷の大きな立ち上がりに一番簡単に対応できるのは、揚水停止→発電開始なので、揚水が完全に
止まることはなかなか無いです。と書こうと思ったのですが、最近は可変速揚水が普及してきたので
ちょっと事情変わってるのかな。

最近であった一番大きな負荷変動を吸収したのは、新大分火力の脱落でしょうか。この時は短時間で
229万kWもの電源が脱落しましたが、本州側から210万kWを送電して乗りきりました。これも当初は揚水
をフル起動して、その間に火力を起動して救済したものです。
資料6 地域間連系線の運用容量に関する新たな評価について(PDF形式:1.04MB)

11623067 comment

ddtsのコメント: Re:送電網が貧弱すぎただけ (スコア 3, 興味深い) 146

さすがに水落として発電したり、ポンプアップしたりをすぐ切り替えるなんてできませんよ。

揚水発電は、停止状態から全負荷まで2~3分で動作します。このため、12時になったら即座に揚水起動
して昼休みの負荷急減を吸収し、逆に13時になると揚水を止めて負荷増に対応し、というのをやってます。

2分程度の間の変動は火力発電のガバナで吸収しているそうです。

11623006 comment

ddtsのコメント: Re:補助金はついてないでしょ (スコア 1) 146

>現状では余剰電力をバッファする技術が十分とは言えませんが
大容量の蓄電技術が今の所目処すら泣く全く無いの解ってて書いてます?

揚水発電という、毎日厳しい条件で充放電を繰り返しているシステムがあります。

11164639 comment

ddtsのコメント: 負荷調整は揚水で (スコア 2) 97

揚水発電は、発電開始から数分で定格出力を出せるという特徴があるため、調整余力として
非常に重要な役割を担っています。

・数分単位での変動……火力発電所のガバナで
・昼休みなどの大変動…昼休み入り時に揚水運転、昼休み終了時に揚水停止
・数時間単位での変動…揚水運転や、ガスタービン火力の運転など
・日ごとの変動…………石油火力の運転など

流れ込み式を含む水力発電は、いつでも簡単に起動・停止ができるという大きな特徴があるため、
他の発電方式では絶対にカバーできない役割があります。これをおろそかにすると、1987年7月23日の
首都圏大停電みたいな事態を招きます

11164597 comment

ddtsのコメント: 60Hz地域は3%もいらない (スコア 2) 97

予備力は3%必要と言われてますが、60Hz地域ではそこまでいりません。
関西電力と中部電力の発電能力が同じぐらいなので、関電の3%≒中部電の3%です。

これは何を意味するかというと、予備力で必要とされる負荷変動+発電所の脱落を
救済するのに、関電と中部電の間で融通すれば、それぞれ1.5%の予備でまかなえる
ということです。60Hz各社は太い送電網で連携していますので、大きな電源脱落が
発生しても対応できます。

実際、九州電力新大分火力発電所で、真冬のピークに全停止した時は、229万kWも
脱落(15%)しましたが、他電力6社から融通して乗り切っています。

これが50Hz地域だと、東北電力は東京電力の1/4程度の発電能力しかないため、
東電は自力で予備力を確保する必要があります。60Hz地域から最大限融通して
もらっても、2%にしかなりません。

11164545 comment

ddtsのコメント: 石油火力は殆ど寝てた (スコア 1) 97

各社が持ってるいわゆる「老朽火力」は、石油火力ばかりです。そして、それらの火力は 予備力として、一年の大半を寝てすごしていました。関西電力で言えば、相生火力とかですね。 予備力を石油火力に頼っているのはちゃんと理由があって、それこそ原発などが運転停止した 場合、即燃料調達できるのは石油しかないので、一定数の石油火力は維持せざるを得ず、 一方で普段の稼働率は低いため、新規に投資するほどのものでもないので、昭和40年代に 建設した設備を持っているわけです。 だから、老朽化してる、というのか、温存している、というのかは微妙だと思うのですよね。 ボイラの細管などは都度取り替えてますし、発電機やタービンはそう簡単に老朽化しませんし。 逆に、平成以降に作られた石炭火力やLNGコンバインドは発電単価が安いため、常時稼動 させていました。関電と北陸電力以外は、過半を火力でまかなっていたわけで。
3920314 comment

ddtsのコメント: Re:トラフィック量 (スコア 3, 参考になる) 15

BGPの場合、ベストパスセレクションなので、地理的に近い場所でトラフィックを渡すのは
OSPFなんかに比べて難しい面があります。

大手はホットポテトルーティングの採用なんかで大阪側にも流れるようになってきてますが、
そういうのはプライベートピアなのでなかなかIXの方には出てこないのが原因かと。

ちなみに、ntt.net(旧ベリオ)の大阪からの海外接続は240Gbps、東京は310Gbpsです。
266156 comment

ddtsのコメント: Re:さぼってるのとは違うはず (スコア 3, 興味深い) 26

スペインのランチタイムは14時から、というのに驚いてたのですが、

先日スペインへ行って実感したのですが、経度的にはイギリスと同じなのに、
ヨーロッパ時間を採用しているから南中が1時間ほどずれているんですよね。
しかも夏はサマータイムを採用しているから日本の感覚と2時間もずれる...

なので、旅行者の我々も自然と朝は9時頃に起床、14時に昼食、22時に晩御飯
みたいな感じになりました。

216856 comment

ddtsのコメント: 1時間17分管制に応答しなかった件 (スコア 1) 108

日乗連が詳しく解説しています。当たり前ですが私物のノートPCを使用するのは禁止
されていたようえす。


33-54 旅客機1時間17分の間管制に応答せず その1
33-55 旅客機1時間17分の間管制に応答せず その2

どうやらデンバーの3 つ目のセクターに交信しようとしていた時に客室乗務員が操 縦席入室の連絡をしたようで、そこで管制通信に関する注意が完全に途絶えてしまっ ています。また Delta 社の規則では私物のコンピューターは操縦席での使用が認められ ていませんでした。二人とも運航に関係しない会話に夢中になり、PC を開いて計器表示 を一切見ていない時間が長く続いたのが一番の問題と言えるでしょう。

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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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