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dsegの日記: 本家インタビュー: GvR Unleashed [6/9] 1

日記 by dseg

[※査読中です...]
hayami さん、訳文ありがとうございます。すごい。すごすぎる。

6) GPLとの不一致
by MAXOMENOS

フリー・ソフトウェア財団では、Python 1.6b1以降で用いられるライセンスがGPLと互換性を持たないことに言及しています。特に、それについてこう言っています:

これは、フリー・ソフトウェア・ライセンスではあるが、GNU GPLとは矛盾する。第一の矛盾は、Pythonのライセンスが、アメリカのバージニア「州」の法律に準拠しているものであるが、GPLではそれを認めていないことである。

そこで、私の質問は2部構成で:

1. Pythonのライセンスが、バージニアの法律に準拠していると述べる、あなたの動機は何なんですか?

2. Pythonのライセンスが、将来的にまた、GPL互換になるということはありうるのでしょうか?

Guido:

2番目の質問から答えさせてね。私は、Python 2.1がGPL互換であるということをはっきり言うにするようFSFに頼んだ。で、彼らの弁護士からは、イエスともノーとも言わない冗長で重箱の隅をつつくような答えが返ってきたわけだ。http://www.python.org/2.1/fsf.html で、自分で読んでくれればいいと思う。これには、かなり失望させられた。つまり、1.6.1のリリースをもって、大方私たちの手からは離れた、と思っていたわけだけれど、彼らは、交渉の各段階で、明らかに立場を変えるんだ。

個人的には、PythonがGPL互換になろうがもうどうでもいい――私はただ、FSFのために人肌脱いでやろうとしているわけだ。というのも、彼らは、Pythonを使うのが好きだから。面倒ごとをもたらしてくるのは彼らなのにも関わらず、なんで私がこれ以上やっかいを引き受けなきゃなんないのかって思う。

2問目については、きみたちのほとんどは、次の質問へと飛ばすべきだろうと思うね――ここの答えは、法的技術の話ばかりだし。去年なんて、弁護士と話し、耳を傾けることにいーーーーーーーーーっぱい時間を使ったんだ。:-(

どちらにせよ、だ。Python 1.6のライセンスは、CNRIだ。2000年5月まで、私はそこに勤めていて、そこでPythonへ大いに取り組んだ。(それ以前は、もちろん、私は、アムステルダムのCWIに勤めていた。そこでPythonの初期の取り組みができたことは感謝しないとね。)CNRIは、Pythonのバージョン1.3から1.6までの権利を持っている。だから、彼らには、ライセンスを選ぶあらゆる権利があるわけだ。

CNRIの弁護士は、そのライセンスには2つの目的を持つよう念頭において設計したのだ。(1) CNRIが最大限保護されるように。(2) オープン・ソースであること。(もし、(2)が、私のCNRI勤務に必須な条件でなければ、彼らは、Pythonなんて全然リリースしたくはなかっただろうね。:-))

そのライセンスの特徴のほぼ全ては、Pythonに失望したユーザーから起こされ得る訴訟に対して、CNRIを護るように機能するようになっている(そんなようなことがあったりするならばね。:-))。また、バージニア州の条項には、例外はない。CNRIの弁護士は、ライセンスの4項と5項(大文字になっているすべての免責条項)のみが、ある州においてどの法律や法廷が一般的放棄を支持するかを明らかにしていると訴訟の際に十分な保護機能となるのだ。いくつかの州には、一般的放棄を違法とする消費者保護法がある。だから、バージニアの条項がなければ、そういった州ではCNRIが訴えられかねないおそれがあるわけだ。(自分自身は消費者として、消費者保護法にはおおむね好意がもてるけれど、フリーでダウンロードできるオープン・ソース・ソフトウェアにとってみては、一般的放棄なしでは、作者がリスクにさらされるとするCNRIに私は同意する。例えば、メリーランドが、オープン・ソース・ソフトウェアを特別に例外とするような法律を通過させようと考えているのは、うれしいと思う。)

Python 1.6.1は、2番目の「契約義務でのリリース」(1.6が1番目)で、1.6におけるGPL非互換性を1箇所だけ除いて全て解決すべく、CNRIのライセンスを変更することに特化したリリースだった。その非互換性とは何だったかとか、どうやって解決したのかとかは説明しないことにしておく。http://www.python.org/1.6.1/ の"accept license"のリンクを自分で見てくれればそれでいいと思う。該当する変更については、ライセンスの7節に全てあって、そこには、現在では、GPLに関係するある条件のもとでライセンスの他のある部分を利用不可にできるようにする耐え難いような文面がいくつか含まれている。読んで泣いて頂戴。

FSFによれば、残る非互換性とは、ライセンスの"click-to-accept"機能だという。これは、CNRIを護るためのもう1つの機能だ。――弁護士たちは、このライセンスが、ユーザとCNRIの間で拘束力ある契約となるのに必要だと信じているわけだ。FSFはこれに必死で抵抗している。彼らの現在の立場は、こうだ。GPLでは、そんな(彼らの言葉で言う)「承諾の儀式」は要求しないのだから、どんなライセンスでもGPLと非互換となるのだ、と。それは、動かせないものに見合う不可抗力についての古い話に似ている。つまり、CNRIの弁護士は、今、GPLを精読していて、CNRIのライセンスは、GPLと完全互換だと主張している。というところで、どちらの弁護士を信じるかは、きみが選ぶことになるね。

いずれにせよ、私は、FSFに満足してもらうことを願って、2.1のライセンスから承諾の儀式はやめた。残念ながら、2.1のライセンスへのFSFの反応は、自分たちの立場をもういちど変えたというもので、現在は、ライセンスに別の変更をさせようとリクエストしている、というもののようだ。私は、とても、とても、うんざりしている。というわけで、次の質問へ移ろう!

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  • 6) GPLとの不一致
    by MAXOMENOS

    フリー・ソフトウェア財団では、Python 1.6b1以降で用いられるライセンスがGPLと互換性を持たないことに言及しています。特に、それについてこう言っています:

    これは、フリー・ソフトウェア・ライセンスではあるが、GNU GPLとは矛盾する。第一の矛盾は、Pythonのライセンスが、アメリカのバージニア「州」の法律に準拠しているものであるが、GPLではそれを認めていないことである。

    そこで、私の質問は2部構成で:

    1. Pythonのライセンスが、バージニアの法律に準拠していると述べる、あなたの動機は何なんですか?

    2. Pythonのライセンスが、将来的にまた、GPL互換になるということはありうるのでしょうか?

    Guido:

    2番目の質問から答えさせてね。私は、Python 2.1がGPL互換であるということをはっきり言うにするようFSFに頼んだ。で、彼らの弁護士からは、イエスともノーとも言わない冗長で重箱の隅をつつくような答えが返ってきたわけだ。http://www.python.org/2.1/fsf.html [python.org] で、自分で読んでくれればいいと思う。これには、かなり失望させられた。つまり、1.6.1のリリースをもって、大方私たちの手からは離れた、と思っていたわけだけれど、彼らは、交渉の各段階で、明らかに立場を変えるんだ。

    個人的には、PythonがGPL互換になろうがもうどうでもいい――私はただ、FSFのために人肌脱いでやろうとしているわけだ。というのも、彼らは、Pythonを使うのが好きだから。面倒ごとをもたらしてくるのは彼らなのにも関わらず、なんで私がこれ以上やっかいを引き受けなきゃなんないのかって思う。

    2問目については、きみたちのほとんどは、次の質問へと飛ばすべきだろうと思うね――ここの答えは、法的技術の話ばかりだし。去年なんて、弁護士と話し、耳を傾けることにいーーーーーーーーーっぱい時間を使ったんだ。:-(

    どちらにせよ、だ。Python 1.6のライセンスは、CNRIだ。2000年5月まで、私はそこに勤めていて、そこでPythonへ大いに取り組んだ。(それ以前は、もちろん、私は、アムステルダムのCWIに勤めていた。そこでPythonの初期の取り組みができたことは感謝しないとね。)CNRIは、Pythonのバージョン1.3から1.6までの権利を持っている。だから、彼らには、ライセンスを選ぶあらゆる権利があるわけだ。

    CNRIの弁護士は、そのライセンスには2つの目的を持つよう念頭において設計したのだ。(1) CNRIが最大限保護されるように。(2) オープン・ソースであること。(もし、(2)が、私のCNRI勤務に必須な条件でなければ、彼らは、Pythonなんて全然リリースしたくはなかっただろうね。:-))

    そのライセンスの特徴のほぼ全ては、Pythonに失望したユーザーから起こされ得る訴訟に対して、CNRIを護るように機能するようになっている(そんなようなことがあったりするならばね。:-))。また、バージニア州の条項には、例外はない。CNRIの弁護士は、ライセンスの4項と5項(大文字になっているすべての免責条項)のみが、ある州においてどの法律や法廷が一般的放棄を支持するかを明らかにしていると訴訟の際に十分な保護機能となるのだ。いくつかの州には、一般的放棄を違法とする消費者保護法がある。だから、バージニアの条項がなければ、そういった州ではCNRIが訴えられかねないおそれがあるわけだ。(自分自身は消費者として、消費者保護法にはおおむね好意がもてるけれど、フリーでダウンロードできるオープン・ソース・ソフトウェアにとってみては、一般的放棄なしでは、作者がリスクにさらされるとするCNRIに私は同意する。例えば、メリーランドが、オープン・ソース・ソフトウェアを特別に例外とするような法律を通過させようと考えているのは、うれしいと思う。)

    Python 1.6.1は、2番目の「契約義務でのリリース」(1.6が1番目)で、1.6におけるGPL非互換性を1箇所だけ除いて全て解決すべく、CNRIのライセンスを変更することに特化したリリースだった。その非互換性とは何だったかとか、どうやって解決したのかとかは説明しないことにしておく。http://www.python.org/1.6.1/ [python.org] の"accept license"のリンクを自分で見てくれればそれでいいと思う。該当する変更については、ライセンスの7節に全てあって、そこには、現在では、GPLに関係するある条件のもとでライセンスの他のある部分を利用不可にできるようにする耐え難いような文面がいくつか含まれている。読んで泣いて頂戴。

    FSFによれば、残る非互換性とは、ライセンスの"click-to-accept"機能だという。これは、CNRIを護るためのもう1つの機能だ。――弁護士たちは、このライセンスが、ユーザとCN

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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家

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