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espyの日記: 銃夢 -GUNNM- Last Order

日記 by espy

もう3巻まとめて買って読んでから一ヶ月くらい経っているけれど。
記録として。

  * * *

この作品に初めて触れたのは、入社してまだ2,3年過ぎたくらいの頃。
BJ(ビジネスジャンプ)誌でたまたま見た第2話か3話だったか。

圧倒的な権力で下界を支配し、その正体はまだ謎に包まれている
空中都市・ザレムと、その圧制の下にあるクズ鉄町。そこで記憶喪失
した脳として拾われた、過去の分からない主人公のガリィ。
ボディを与えられた主人公は、自分の中に眠る記憶を探り、戦いながら、
苦悩しながら、自分は何なのかを問い、自由を求め、やがて絶対権力
である完璧な組織・ザレムとも対峙し立ち向かっていく。

当時の自分はワープロ専用機を開発するエンジニアの端くれだったが、
作りながらもいつも「こんなもんじゃない」と思っていたし、自分の
理想と現実とのギャップ、そして組織に強制(矯正?)させられて何も
できない弱い一個人としての歯がゆさと無力感に半ば絶望しながらも、
「きっといつかは…」という想いも無くしてはいなかった。
(ぁ、この前の松尾芭蕉だ :-))

そんな最中で、絶妙なSFテイストもあってこの作品には強く惹かれた。
これは一昔前で言う自分探しの物語であり、小さな個人が自由を求めて
戦うストーリーだ。ザレムと対決するガリィに、組織と自分との関係を
なんとなく重ねていた。小さく弱々しい自分に一体何ができるのか?

エヴァンゲリオンの様な難解な謎解きや破滅的な結末にならずに、
この物語が基本路線はそのままでまだ続いているのが嬉しい。
ストーリーとしては、ガリィはかなり悟りを開いてしまったように
見えるが、今でも自由を求めて戦い続けている。(と思う...ウルトラ
ジャンプを見ていないので最新のストーリーは分からない)

そして、3巻のノヴァの言葉…「その者が自由意志を持っているか
自動機械かは‥‥生まれや体のつくりではなく…どう生きたかに
かかっているのです」…これにはドキンとさせられた。

私はガリィの様に強くはないけれど、自分を取り巻く組織がザレム
ほどは完璧で無いどころか、結構泥臭いものだと少し分かってきた
ところだ。

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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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