etsavの日記: [公開推敲中] うそじゃないわ ほんとよ 02 2
つづき。 例によって推敲中で随時更新の可能性あり……
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先行展開していた自軍無人機の一部隊が、敵無人機部隊と近接交戦している。航空型の機体までもがきれいな戦線(と言うより戦『面』だが)を構成しているのは、障害物の極端に多い高層化都市における市街戦の顕著な特徴だった。見通しの良い開けた戦場ならば、彼我がこの距離まで接近した段階では重装甲型地上兵器でさえも機動防御に重点を置き、疾うに乱戦化していたところだ。もっともその場合、大抵は中距離射撃戦の段階で決着がついているのだが。
青軍[代表戦士\チャンピオン]の接近により、平衡していた戦線が大きく動いた。射線を空けるべく散開する青軍側無人機。対する[代表戦士\チャンピオン]未到着の灰軍側は、青軍の動きから突入点を予測、立体版の鶴翼陣を形成しながら後退し、半包囲後の[十字砲火\クロスファイア]を成さんとする。
標準戦術に一応は従い、短~中射程での青軍主力火器である初期装備の K-87a [遅延慣性穿孔砲\DIP]で、申し訳程度に数機を狙撃、撃破してから、青軍[代表戦士\チャンピオン]は特に進路を調整する事もなく、その火力集中の焦点に向けて無造作に突入。[皮質加速剤\コーテクスアクセラレーター]分泌開始、一次視覚野を[多重追跡走査並行\MTWS]モードへ。[主観\ベルグソン]時間圧縮により薄暗く緩慢に映る外界、そこに存在する全ての弾道を一目で見切り、飽和攻撃かのように見える火線の僅かな間隙を縫って、自動作動の[慣性平準化防盾\IAS]も全く反応させず、敵陣の内部に潜り込んだ。
損害も厭わず火力焦点を自陣内に移動させる灰軍無人機群をからかうように、楽しげに同士討ちを誘う戦術機動をとりながら、[身振り命令\ジェスチャーコマンド]で MAMAF の兵装選択を変更、母機からの[零次元転送\ZDT]で生え替わった第一から第四腕全てが DB-281 [自己鍛造刀\SFB]を装備。もともとウォーミングアップ代わりに敢えて好みの[近接格闘戦\ドッグファイト]を仕掛けるつもりだったのだ――それが結果として何をもたらすのかを知らずに。
多少の空力整形は施してあるものの、自己鍛造刀の刀身部の外見は鈍い鉛色のただの棒。その表面薄膜が打撃により剥離し、慣性結合による本体との質量共扼が解かれる時、亜光速で射出される鋭い刃が瞬時に形成され、強大な剪断力を発生させる。基本原理としては[遅延慣性穿孔砲\DIP]と同等だが、慣性解放の集中度とそれが零距離で発生することにより、ほとんどの対慣性防御を凌駕できた。
もちろんそれは、遣い手の身をも敵の至近に置く危険を伴い、敢えて[近接格闘戦\ドッグファイト]を好むという[代表戦士\チャンピオン]はそう多くはなかった。とは言え、現状それが有効な戦術とあらば、躊躇うこともない。会戦毎の演出設定は異なれど、[実効等価偽装会戦\エミュレーションキャンペーン]の本質は一騎打ちの大将戦――なればこそ、両軍各々唯一の直接戦闘員が[代表戦士\チャンピオン]と呼ばれるのだ。機械仕掛けの雑兵に斃されるような事は許されぬし、有り得なかった。四振りの自己鍛造刀を全て独立に操り、複数敵機の同時撃破を繰り返し、鎧袖一触で戦線を突破。自軍の無人機群を引き連れて、敵陣最初の防衛線内へ雪崩れ込む……
自軍要塞化都市での防衛戦を戦う、一方の灰軍には、予め付設された有線情報網を使える強みがある。論理戦において敵方の追跡を無効化した上での、大容量高次戦術情報の実時間伝送が容易なのだ。麾下の無人機群から送られてくる複数の視覚情報を集積して同時に観ながら、灰軍[代表戦士\チャンピオン]は、青軍代表戦士の姿を追っていた。
――八腕型! 反応速度は IV 級……以上か?
支援母機から零次元転送される高自由度の兵装支持腕を、状況に応じて随時切り替えることが出来る、多目的兵装プラットフォーム兼戦術機動ユニットである青軍の[多碗可動兵装支持架\MAMAF]には、主に[腕部駆動配列\アームドライブアレイ]要素数(即ち同時使用腕数)と反応速度の組み合わせにより、多数の[変種\バリエーション]が存在している。この事は、灰軍もほぼ正確に把握していた。これまでに実戦投入が確認された例では、六腕が最大だが稀であり、標準的には四腕。反応速度も IV 級と分類されるものが最高だった。実際、MAMAF-6D 型(六腕・灰軍分類で反応速度 IV 級)は青軍でも極限性能機とされ、強化された[代表戦士\チャンピオン]の能力をもってしても真面に扱い得る限界とされていた。今期の青軍[代表戦士\チャンピオン]は、彼女に合わせて特別に製造された超越性能機 MAMAF-8F 型――腕数も反応速度もその二段上(腕数に関しては奇数型はあまり採用されないが)の怪物を平然と扱っている。まさに、全て自らの腕であるかのように。
――強敵、だな。
しかし、緒戦から全力を出し過ぎ、手の内を曝し過ぎだった。しばらく彼女の動きを読みながら、自らの初陣も似たようなものだった事を思い出す。自分が生き残れたのは、その時敵方[代表戦士\チャンピオン]も初陣だったからに過ぎないのかもしれない。[実効等価偽装会戦\エミュレーションキャンペーン]の性質上、初陣同士の戦う会戦は非常に珍しいのだが。
――ならば……
今回の敵には全く通用しないと思われる、対 MAMAF 標準戦術に従っていた無人兵器群の布陣を変えるよう命じ、灰軍[代表戦士\チャンピオン]は腰部固定の L-2a8 式双発[電離線衝動推進器\ローレンツスラスター]を始動、自らも戦術機動を始めた。
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次回 予告・つぃに『白い糸』が登場――って、 こんだけ書いて歌詞で言えば一行目(即時追記・一行分が正しいな)かぃ。 とゅーか、 まだ『はじめてあっ』てもいないし……〔苦笑〕
元ネタが、 (スコア:1)
「歌詞」の方は分かるんですが。
#でも覚えてないのは内緒
#2400エントリおめでとー
#ですのですのですのですの★
Re:元ネタが、 (スコア:1)
あ、えと、『元ネタ』≡『歌詞』です。 『ニョキニョキ』の歌詞には幾つか解釈が出てましたが、 これもその一種に過ぎませぬ。 分量が馬鹿みたいに多いですが〔笑〕。 ストーリー設定等はオリジナルです。
# ほんとゎ Flash ムービー作りたかったんだけど、
# Flash MX 買ってインストールしたきり
# ぢぇんぢぇんいぢってなぃのゎ内緒。
ありがとうです★
でも……エントリ数一個間違えて次が 4 soramine だと思ってました orz