etsavの日記: センシティブ情報弁別ロジックはそれ自体がセンシティブである
表のねたね。
被雇用者の立場であるあたしが、 会社からこんなものを PC に入れろって言われたら、 “Privacy Concealer”ってラベルをシュレッダーに貼り付けて放り込んで(うちにあるのゎ CD メディア破砕スロットがついてる)、 転職先探すでしょうけど。
仮にあたしが雇用者側で、 被雇用者の人権を蹂躙する事が法的にも倫理的にも是であるという、 かなり無茶な仮定をおいたとしても、 このソフトは使わないでしょうね。 情報安全保障上、 かなり大きな問題があるから。
一応好意的に考えて、 配布するメディアには、 検索キーワードそのものが含まれているのではなく、 単方向ハッシュ等の隠蔽手段が採られているものとしましょう。 それでもこのプログラムは、 センシティブ情報を含む事を疑うファイルに対する場合とそうでない場合とで、 動作を変えてしまうのですよね。 そしてそれを観測する事はそれほど困難ではない。 従って例えば、 辞書の適切な部分集合ファイル群をばら撒いたディスクをスキャンさせる等すれば、 検索キーワードはかなりの確度・精度で特定可能でしょう。
検索キーワードが判ってしまうという事は、 そのキーワードが適切であればあるほど、 漏洩を怖れる情報そのものに近付くヒントを与えてしまうという事で。 それを可能にするプログラムを、 情報漏洩源であると疑う場所に配布してしまう──これでは『盗人に追い銭』なのですょ。
漏洩してしまった情報を『回収』する事が非常に困難(というか事実上不可能)なのは、 別に計算機やネットやファイル共有に特有な話ではなく、 『情報』そのものの性質だってのは、 恐らく人類が言語を獲得した頃には知られていたことだろうし、 情報漏洩に対する有効な事後策は、 情報の指し示していた事実の方を更新し、 もって漏洩情報の価値を減殺することしか無いと思うんですけどね。
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