パスワードを忘れた? アカウント作成
339665 journal

gedoの日記: 電力自由化のあまり取り上げられていないリスク 1

日記 by gedo
菅首相は危機管理を間違えた=賠償と「次の未来」はワンセットで=-みんなの党・渡辺喜美代表インタビュー-の冒頭に、こんな一文があります。

送電線網の開放といった大胆な規制緩和が早急に必要になる。これを阻んでいるへ理屈が「逆潮流の防止」だ。異分子を「逆潮流」と言って排除するような訳の分からない規制は緩和ないし撤廃すべきだ。

逆潮流というのは、送電網に管理外の電力が流れ込んでくることで、電圧や周波数が乱れたりすることで、限度を越えれば大停電や関連設備の損傷につながります。(この辺を対応するにもそれなりにコストがかかるし、それを「へ理屈」と一蹴しているあたりは、やはり文系らしいかも)
そして、電力自由化や発送電分離、太陽光パネル等の自然エネルギー系に良くある変動が大きくまた予測しにくいものを電力網につけると、電力会社の管理が行き届かない電源が増えて、これが起こりやすくなるそうです。
電力自由化のリスクというと過度のコストダウンで事故や停電のリスクが増えることが良く取り上げられていますが、こちらも忘れてはならないでしょう。 その上で、自然エネルギーの導入や電力自由化には両方含めて電力供給のギャランティー型から、多少の電圧や周波数変動、停電は許容するベストエフォート型へ移行するコンセンサスが得られるかを追加する必要がありそうです。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2011年06月27日 20時52分 (#1977565)

    系統管理リスクは直感的には分かりにくいですから。
    NY大停電もオペレータが適切に系統管理を行えていれば起こらなかったかもしれなかった。
    そのくらい系統管理は大事で、責任も重い。
    けど、知らない者は簡単に考えるの原則はここでも有効。

typodupeerror

弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

読み込み中...