geln12の日記: 蟹がトラブルのもと 2
宇宙船が増えるということはロケット打ち上げが増えている。
つまりCO2排出が増えているということで温暖化。
三段論法終わり。
訂正
1.ロケット燃料は(一般的には)炭素ではありません。
2.「宇宙船」⇒「宇宙線」です。
あ、えーと。結構前(10年以上前)から太陽系物理学者は同じようなこといっていました。「one of only a few truly new theories in Earth science,」とか書いてありますけど。
この記事中にも
Marsh and his colleagues looked at satellite images of low-altitude clouds from the past 20 years. They noticed that the pattern of global cloud cover varied over a time scale of roughly 10 years, and found a correlation with the 11-year sunspot cycle.
あるんですが、地球の気候が大体10年の周期の変動成分を持っているんですが、それと太陽の11年周期変動(黒点とか)を結びつける話です。
まあ、相関があるからって因果があるとは限んないわけですが。
大体、10年周期の相関を20年分のデータから議論しますか。
太陽系物理学者が上のように言った時に必ず返されるであろう反論は「でも、それで増えるのってX線とかの領域のエネルギーだよね。それって大気上端で吸収されるから、地表近くの気候には関係ないんじゃない?」でした。
この論文のキモは宇宙線で大気がイオン化して雲が形成されるということですか?
どの高度の雲か、とは書いていないんですが、中間圏くらいの高さ以上だったら宇宙線の影響もアリかもですね。
実際、中間圏大気の変動は太陽活動の影響受けているらしい話は聞いたことがあるような。
でも、雲の形成が温暖化の加速・減速のどちらになるのか、という議論はまだ決着していなかったような気も。
それはともかく、地球温暖化と結びつける(気候の10年変動は「global warming」とは言いません)ということは、ここ数百年急激に宇宙線が増加してきたという証拠があるのでしょうか?
ああ、かに星雲の超新星爆発が11世紀に観測されたから、その宇宙線がちょっとタイムラグ置いて来たとか?
※部分的にネタです。
今ようやっときちんと読んでみた。 (スコア:1)
で、よんでみてもやっぱり怪しい話なので、ごもっともです。
論文では要するに、
1: 過去500万年 cosmic ray と雲量は相関してきた。
2: 宇宙線は観測によると増えている。又は減っている。(1900 年ごろからの平均気温と相関していればよい。)
3: 温暖化は宇宙線のせいだった。
という流れではないか、と思われます。
1: 500 万年通用するのかどうかは知りませんが、多分事実でしょう。X 線に比べて、宇宙線は効率よくイオン作れます。また、X線は低層の大気に到達しませんが、宇宙線なら届くものもあります。トータルなイオン生成が太陽のX線と宇宙線でどちらが多いのかはきちんと求めないとだめでしょう。ただ、高緯度の方が地磁気のため荷電粒子が集まり易いので、雲の量も増えると思うのですが、そうは書いてないような…。それに、高緯度地帯の雲量は(特に太陽エネルギーの吸収放出に対して)気候にどれくらい関係あるんだろう。このへんとか、雲と気候の関係は今でも解っていないようですね。
ちなみに雲量は気付きませんでした。11 年周期で太陽の活動と同じように気候変動しているのは知っていましたが…。
2: こちらはどうなんだろう。データまだみつかりません。
3: 要するにあやしいのはここでしょう。
気候変動を宇宙線のせいメインで説明するのは野心的すぎると思うのですが…。つーか、宇宙線のせいになったら手のうちようがないのでは…。
# ケロシンのロケットなら宇宙船のせいで温暖化、もあり!!
# そういえば、飛行機雲で温暖化、という話題もありました。この世界なんでもあり?
Re:今ようやっときちんと読んでみた。 (スコア:1)
このストーリーでは巻雲が温暖化をもたらす、という論理でしたが、「雲は反射率が高いので太陽の入射を減らし、寒冷化をもたらす」という論理もありました。
雲の物理は気象でもかなりの難問だったはずです。
最近、「温暖化」と名がつけば資金が取れる(欧米はバイオ・ナノテクにシフトしたとかいう噂も)のでいろんな分野が「とりあえず」やってみようかという研究をしている印象があります:-p