geln12の日記: シェフ秘伝のソース
#ありゃ、まちがって消しちゃったので再登録。
ブログ(ネット上の情報)とジャーナリズム(既存メディア)についてなにか火花が飛び散っているらしい。
既存メディアがネット上の情報をソースとしたがらないとか何とか。で、思いだしたことなど:
研究論文なんかでは、結構以前からネット上の情報を参照(Reference)として引用することがある。
手持ちのurl.styを見てみると1999/03/28の日付のver.1.5だ。texは論文専用ではないことは分かっているが、
少なくとも私の専門分野では90年代後半の論文でwebをreference listに載せている論文は見かけたことがある。
研究分野によってはもっと早い時期からあったろう。そもそもWWWは研究者間の「知識ベースの共用」を支援するためのシステムだ。
最近ではwebだけで(pdf/html)公開される雑誌や、印刷版は短報のみを載せ(データなども含めた)詳しい情報や大きな図などを
webに載せるという雑誌も増えている。
論文中で「(印刷代がかかるから論文にはちょっとしか載せなかったが)俺のwebにくればもっといっぱいカラーの図があるぞ」
と示しているものもある。
院生時代の経験なのだが、後輩学部生の卒業研究で2chを参考文献としようとしていたのでそれはやめろ、と止めたことがある。
275 ご冗談でしょう?名無しさん,2004:【新発見】常温核融合ってどうよ【捏造?】, http://science.2ch.net/test/read.cgi/rikei/123456789/275n
を参考文献リストに入れようとしたといえばいいだろうか。
そのとき、「2chじゃなくてちゃんとソースにあたれ」といったかもしれないし、
「2chのようなdat落ちしたら見れなくなるもの(●使えばみれるけど)はreferenceにそぐわない」といったかもしれない。
そのときは、その学部生は素直に一次文献を探し当てた(見つけやすいものだったということもあるが)。
ただ、この理由は上のような「webで公開している論文」と何が違うのだろうか、と反論されたときのことを考えてみた。
「ソース」という意味では、雑多な論議がほとんどの2chの中でも、その利用者の幅の広さを反映して
専門に研究している人がデータに基づいてカキコがされているものもあるかもしれない。
また、「accessできなくなるかも」という意味ではweb上の発表も同様だ。
実際、参考文献リストにあったURLにアクセスしたら404になっていて愕然としたことがある。
2chとweb上論文の何が違うかをちょっと考えて出てくるのは、peer-reviewの有無だろうか。
「一次情報か否か」を検証済みかどうか、という点の差別化である。
しかし、peer-reviewのない紀要や著書を参考文献とすることもあるし、peer-reviewで差別化はできない。
peer-reviewの有無をいうなら、似たようなシステムのslashdotのmoderateはその代替になるだろうか。
Anonymous Coward,2004:Re:2ゲット成功!(スコア5:おもしろおかしい),Slashdotに聞け!:お元気ですか?, http://srad.jp/comments.pl?sid=22222&cid=33333
やっぱり違和感がある(違和感の原因はコメントのサブジェクトやモデレートとは関係ない)。
違和感の原因は匿名性だろうか。
2chならトリップ付コテハン、/.ならID発言ならOK?しかし、それで匿名性の問題が解決したとも思えない。
Mail addressまで公開して、書き込みした本人に直接質問できるような状態になっていればいいのだろうか?
それでも駄目な気がするのは、2chなどがシステムとしてそれを強制していないので、
「それぞれのサイト」という「メディア」にたいして情報ソースとしては信頼性が欠けているということだろうか。
と、ここまで書いて、終了待ちだったプログラムの処理が終わった。
(引用した2chと/.JのURLは架空のものです。実在するものとは関係ありません:-p)
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