gen_no_sukeの日記: 高度情報化社会が来そうな頃に言われていた話 3
昔々、これから高度情報化社会がやってくるといわれていた時代、いろいろな議論がなされていた。曰く、情報網へのアクセスが容易な者とそうでない者の間に(ともすれば生物学的なレベルで)格差が生じるとか、大量に流れ込んでくる情報を処理(閲覧、判断)するだけでほとんどの時間を消費してしまうことが危惧されるとか、だ。
前者は情報弱者という新語を生み出し、ネット上の煽り合いに活発に利用されているように見受けられる。ただ、当時の議論はアクセスの容易さに視点が向いた気がする。だから、通信インフラの整備が今後は重要になる、という議論だ。それに後押しされ、モデムでピーヒョロ言っていた時代からISDN、ADSL、光ケーブルと通信速度と容量が向上するに従い、容易さについては充分に平準化されてきた。アクセスの容易さに格差があった頃は、確かに有意な差を感じることがあった(自分よりも親友のほうがソッチ方面の設備投資が進んでおり、羨望のまなざしで見ていた。個人の感想です)。
現在は一般家庭にも光ケーブルによるインターネット接続サービスが一般化しているように見受けられる。……が、それにしては家電量販店での『一緒に光契約するとx万円値引き!』が元気すぎるように思う。
あと、商品を倉庫から持ってくる(または会計処理待ち)までの時間に光契約のご説明をさせていただきます、というのもやめて欲しいのだが、まあ営業という仕事はそういうものなのでコチラが逃げられない状態を作って来るというのは狡い感じだ。
ちょっと話がそれた感じがあるが、通信インフラが整った現在において、情報弱者という煽り文句は取捨選択に関して言われることが多いように感じる。いわゆるステマみたいなやつに乗せられていることを揶揄したりするわけだが、逆に煽りが「~を買ってないとか情弱乙」みたいなものもあって、もはや誰もが相手に対して情弱乙と言い合っている状態と言っても過言ではない。
後者の議論、大量に流れ込んでくる情報を処理するだけでほとんどの時間を消費してしまうだろうから、インターネットとかイラネという議論もあった。人間性を破壊する!という主張もあった。私は『取捨選択ぐらいするだろう常識的に考えて』とは思っていた。しかし、そんなに楽観的でもないというのが最近の実感だ。
先日のストーリーでもあったように、広告をブロックするべきか否か? だ。部門名がシェイクスピアなのが個人的にツボだった。
家電量販店の会計のときの営業活動と、Webサイトを閲覧する時の広告は似ている。どちらも目的の行為をする時に受け手には必要でないもがセットで送られてくるのである。営業スマイルのおねーちゃんに「もう光ケーブル契約していて、変更する気はありません」と言ったところで拒否できることは稀だ。料金プランがとってもお得とか、どうあっても営業はされるものなのである。だから皆amazonでポチるのではないか。営業のつもりが機会損失をどんどん増やしているような気がしてならないが、おそらく会社の経営層は自分じゃモノを買いに行かないのであろう。
Webサイトについても、閲覧したいと要求を送るのはコチラであるため、それに対する応答に「ご一緒にこんな情報もいかがでしょうか」と送ってくることを拒否できないのである。
広告はウザい。そういう考えが大半を占めれば、その中からどうにかしようとする人が出現するのは時間の問題である。営業スマイルのおねーちゃんと違ってデータは一定の形式に従って送られてくるので、あらかじめ取捨選択することができる。広告遮断アドオンである。
実は、私は広告をブロックするアドオンなどは使用していなかったので、今回のストーリーをきっかけに導入してみた。正直に言おう。快適すぎワロタ。
運営費を広告料で賄っているんだ、という議論も説得力があるのだが、こりゃあ広告遮断アドオン入れたら後戻りできない気持ちはわかる。広告業者も馬鹿ではないので、こういう遮断アドオンがあること前提で広告を出すか、あるいは広告業者がWebから撤退してホームページ主体の黎明期に戻るのか、広告遮断アドオンが入っていると閲覧できないWebサイトが大半を占めるか、広告遮断アドオンが営業妨害で告訴されるか、それはもうしばらく(10年ぐらいだろうか)したら結果が出るであろう。
とりあえず、私の予想としては、受け手が不愉快になっても認知されるほうが重要、という考えのうちは、遮断するのが当然という意見が多数を占めるでしょう。放送業界のように自主規制やガイドラインの作成を広告業界も作る必要があるのかも知れない。あとから良質な広告を一生懸命作っても、遮断されていたら認知されないし、手遅れになる前にやったほうがよろしいと思います。
広告主の見せたい内容、消費者の見たい内容が乖離しているのが不快感の原因という分析はアタリだと思いますが、これを解決するのは… 無理じゃないだろうか。
残る問題としては、営業スマイルのおねーちゃんをブロックする方法ですが、これはいかんともしがたいのでamazonでポチるしかないでしょう。家まで持ってきてくれるしな。
広告遮断への対策は何かに似ている (スコア:1)
10年後にも広告遮断をする人はいるんじゃないかなあ。
というのは、その逆に広告業者からのSPAMは20年前から問題になっていて、受信側と送信側のいたちごっこが続いていますから、同じようにいたちごっこが続いているのとのアナロジーで。
結局、広告をブロックする手段を知っている情報強者が、ブロックすることを思いつかない情報弱者に対する広告料にfree rideするという構図で安定すると予想。
広告が不愉快である理由について (スコア:0)
人も愛情の言葉を詐欺に使えますが,できると知ったらどれが本当か分からず人生が劣化するかもしれません
そして,お決まりの全遮断です
自分で動ける人が多く,すぐに調べられるし,物を買うにも人間関係はいらないので,結果,人は必要がほとんどなく,人間はみんな接近しない方が無難です.
広告を出したり接近しなければ遮断リストに入らないので都合が良い場合があります.
しかし,どこで知られるのかを考えたほうが良いと思います
Re:広告が不愉快である理由について (スコア:1)
そりゃあ広告をクリックした先のことは知りませんぜと広告代理店は言うでしょうから、不信感があるのはわかりますが、人間まで遠ざけるほどに、あなただって人間不信ではないでしょう。
広告遮断アドオンだって、取捨選択の設定は可能です。何事もバランスだと思います。